無資格検査問題でIHIの満岡社長が会見(全文4)監督者の指示はなかった
重工業大手のIHIは8日午後、東京都江東区の本社で、航空会社から受託したエンジン整備の無資格検査問題についての記者会見を開いた。冒頭、満岡次郎社長は「当社が長年培ってきた品質担保の姿勢を揺るがしかねない、極めて重大なものと厳粛に受け止めている」などと述べ、陳謝した。 【中継】無資格検査問題でIHIが会見 満岡社長らが午後5時から説明 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「無資格検査問題でIHIが会見 満岡社長らが午後5時から説明」に対応しております。 ◇ ◇
21台には海外のエアラインも入っているのか
朝日新聞:すいません、朝日新聞の【贄川 01:12:19】といいます。まず21台ということで先ほどおっしゃられたと思うんですけど、これは年間100台から150台ということであるんですが、これはすいません、21台というのは、なんでこれは21台なのかということと、あとは不正が2年前から少なくとも始まっているということが把握されているということなんですけど、それ以前というのは、これは調べていないのか、今回の対象期間に入っていないからそれ以前がどうなっているのか分からないのか、そこをまず教えていただきたい。 識名:21台というのは国土交通省殿の認定基準に基づいて整備を、過去2年に行った台数でございます。これは国土交通省殿、今回の事案に対する調査も進めているわけですけど、まずは2年分ということで調査をしてまいります。これから今後の調査については国土交通省殿、あるいはFAAをはじめとする各国の航空局殿と調整をしながら進めていく予定であります。 朝日新聞:すいません、ここに年間100から150台整備しているとあるので、200から300台、2年でやっていると思うんですけど、なんで21台なんですかというのが意図なんですけど。 識名:これは国土交通省殿の基準に基づいて。 朝日新聞:つまりそれ以外は海外のものだからということですか。 識名:そうです。それに対する調査も今、調査をやっているというところでございます。 朝日新聞:つまりおっしゃっていた21台というのは国内の会社というんですかね、エアラインから来ているものを今回、対象にしてるから21台、そういうことですか。 識名:整備をするときにいろんな国の適合証というのを、車検証みたいなものを発行するわけですけども、車検証という言い方がちょっと適切かどうか分からないですけど、分かりやすく言うとそういうものなんですが、それの国土交通省殿の基準を満たしているよという適合証を発行したものが過去、まずそこから調査を始めようということで、その対象が21台だったと。 朝日新聞:つまりそれは、すいません、じゃあその21台の会社は海外のエアラインも入っているんですか。 識名:入っています。 男性:一部。 識名:一部、入っています。 朝日新聞:入っている。つまりその分けっていうのは、どういうことになるんですか。 識名:一例の、あるエンジンを整備するときに、どこの国の、いわゆる適合証を発行するかというのは、もうお客さまからのご指定といいますか、整備の仕様、契約で決められる仕様の中であります。それが日本の国交省であったり、あるいはアメリカのFAAであったり、複数であったりというところですので、ほかの航空局の認定を受けているものに対しても、国土交通省基準の認定証も欲しいとおっしゃるお客さまもいらっしゃるということでございます。