無資格検査問題でIHIの満岡社長が会見(全文4)監督者の指示はなかった
整備工場はいつまで止めるのか
読売新聞:すいません、読売新聞の【アキヤマ 01:20:35】と申します。今回の一連、工場を止めて業績の下押し要因となっていると思うんですが、現時点見込んでいるその金額というのを教えてください。 識名:これまだ調査が続いておりますので、まだ検討しているところであります。今日のところは控えさせていただきたいというふうに思います。 読売新聞:今、整備工場を止めていますが、これはいつまで止めるという認識なんでしょうか。 識名:まだ国土交通省殿の調査が続いているところであります。従って、その再開に向けては国土交通省殿のご指導をいただきながら、一刻も早く私どもとしては再開できるように努力しているところでございます。 読売新聞:整備についてなんですが、17年には150台をエンジン整備されたと思うんですが、それに対する売り上げと営業利益というのを教えてください。 識名:すいません、ちょっと今、手元に準備してございませんので、大変申し訳ございません。 読売新聞:あとで教えていただけますか。 満岡:個別の利益はお出ししていないので、申し訳ございませんけど。 識名:個別の事業の利益というのは公表しておりませんので、申し訳ございませんが。 読売新聞:あと、すいません、先ほど内部告発で、品質保証部はヒアリングしていなかったというお話でしたが、ではどの部署が調査をしたか教えていただけますか。 識名:そういう事象が起こっているぞといわれている職場の周辺というところであります。つまり検査職場と。 読売新聞:つまり工場の検査職場ということですか。 識名:そのとおりでございます。
最初の調査とは別の時点で内部告発があったのか
時事通信:時事通信の【イトウ 01:22:51】です。ちょっと確認なんですけれども、17年秋に自動車のほうで無資格の話が出たときに、全社的に委員会のところで全社で確認をして、それに対してはそういう無資格での検査という事案の報告は上がってこなかったけれども、次の年の、年明け18年の春の段階で内部告発が、最初の調査とは別のタイミングでホットラインに内部告発が上がってきたって、そういうことでよろしかったですか。 識名:ご理解のとおりでございます。 時事通信:それと関連して、先ほど満岡社長から、最初のその調査のときに、一般的な話として職場の現状というか、いうことを訴えるような報告はあったというような説明があったかと思いますが、それを具体的に、どういうことを訴えるような報告だったんでしょうか。 満岡:関連する事例がないかどうかというところと、そういうものなりはもともとなかなか1つのルールを守るといいましても、ルールの内容をどれだけ理解して、どれだけ正しいのか、あるいは実は合っているということも、実はございます。 そういったことを確認するようなルーチンを皆、各職場でもって上がってきた気付きに対して消し込みをやっていってもらったというところです。ただその中には今回の事例のものが入っていなかった、あるいはその前でもってもうつぶされていたのかもしれません。今回はですから、この年明けからの調査でもって、相当記録を調査したことによって出てきたのかなというふうに思っています。 本当はですから、職場から声が上がって、いろいろな形でもって上司の人間も、私まで含めてですけれども、気付きがいろいろな形でもって職場の実際の【ストレイン 01:25:20】みたいなものの度合いと直結する形で対応ができるような形で、今後対策は打ってまいりたいというふうに考えている次第です。まだこれから検討を詰めるところがございます。 時事通信:そうすると、そのときの最初の、自動車の無資格を受けた調査に対しては、日々の作業についての悩み事というのか、ということなんですかね。どういう。 満岡:いえ、品質関係の話なりで、今回の事例に問題になっていますね、皆さま方問題になって、気になっていることをぜひ声出してくださいという形のものをアンケート的にやっていったというところです。 時事通信:それに対しては、それに答えるような形で、なんらかこの瑞穂工場から上がってきたわけではない? 満岡:とは違うというところですね。 時事通信:それと、今、ひょっとしたらその段階で、途中でもみ消されていたかもしれないというような見解というか、感触を。 満岡:もみ消されというか、今回は識名が先ほど説明していたんですけども、ヒアリングを普通にしても実は出てこなくて、それをいろいろデータなり、いろいろなものなりを山のように突き合わせていきますと、ちょっと不整合が見つかってきてというようなからくりでございました。 ただこれを、全てのデータを掘り起こすということ自体のない形が、本来の職場としてだと思っております。ですので、ホットラインはそのきっかけ、本当はつくってくれるいいきっかけだったものの、私ども残念ながら、機会としては見逃してしまったというふうに反省して、再発防止にはそこの面も含めていきたいというふうに先ほど申し上げた次第でございます。