無資格検査問題でIHIの満岡社長が会見(全文4)監督者の指示はなかった
調査体制は誰が組んだのか
時事通信:最後です。それの関連なんですが、まず先ほど説明を聞いていると、資格を持っていない方と、そこに付いているトレーナーみたいな形の有資格者の間にたぶんはんことか、借用とか、無資格の人に外観検査をさせてしまったというのは、そこら辺の狭い範囲のような説明に伺えるんですけども、どれくらいのレベルまで、上のレベルまでそういう無資格検査が行われていたのかというのは、現在把握されているところではどれくらいまで確認されていますか。 識名:どれくらい? 上のレベルまで? 時事通信:どの工場長であるとか。 識名:失礼しました。今回、監督者によるこういう不適切な検査が指示されたということはないということは確認しております。ただ、非常に飛行安全に直結する航空エンジンを取り扱っている職場ですので、職場全体として、あるいは組織全体として品質システムを作り上げていくというところが不十分であったというところは、組織としては大きく反省をしているところでございます。 時事通信:それで、ホットラインのほうの内部告発については、これは満岡社長のところまでホットラインでこういう内部告発があったということは上がって、じゃあこういう調査体制で調査してみなさいっていう、それはどこのレベルで判断したんですか。 識名:ホットラインの調査というのは、先ほど言いましたように、該当職場のヒアリングをやって、事実関係がないという判断を下しておりますので、その職場の、瑞穂工場の中だけで処理されていたということです。 時事通信:どこまで把握していたというのが話の一貫した流れなので、内部告発は調査体制を組んだのは誰が組んだんですか。内部告発の内容を受けて、当該職場だけで調査するっていうのは、なかなか、パワハラの告発があったときにパワハラがあった部署だけで話すってかなり異常な感じもするんですけれども、ホットラインで誰が見ていて、その場にいろんなある中でこれは調査が必要だっていうときに、誰の指示でどういう体制を組んで。 満岡:今回の事例、私も詳細確認、自分の目でもって確認したわけではないんですけども、実際のホットラインとしての調査は総務部を中心といたしまして、工場長なりが入って、ヒアリングなりを実施したというふうに聞いております。それからご質問の中に満岡は知らなかったのかという、誠に申し訳ございません。いろいろなホットラインの内容、実はあるものですので、ある意味スクリーニングしたものしか私のものには現状入ってきていなかったと。 実際のところ3カ月に一遍、実は私どもの社内の公開のホームページにこのホットラインの状況というのは出るものですので、今から振り返りますとという話で申し上げますと、その件なりが実はこういうことですよというところで、結果も含めてホームページには出ているというのが、あとから確認できたというところでございます。 【書き起こし】無資格検査問題でIHIの満岡社長が会見 全文5へ続く