復帰宣言の「極楽とんぼ」山本を待つ3つのハードル
2006年から謹慎中のお笑いコンビ「極楽とんぼ」の山本圭一が、旧芸名の山本圭壱として今月19日にお笑いライブを開催することが話題になっている。
約7年半ぶりに芸能活動を復活させる山本
山本は06年7月に北海道・函館市内で17歳の少女に酒を飲ませて暴行したとして書類送検され、後に和解して不起訴処分となったものの、淫行騒動を起こしたことで当時所属していた吉本興業を解雇されて、芸能活動を休止。 その後は宮崎県内で肉巻きオニギリの専門店の社員として働いたり、サーフィンのインストラクターをしたり、寺院で住み込みの修行をしたりしていることが報じられていたが、今月19日に東京・下北沢の劇場でライブを開催することが明らかになった。 これまで幾度となく芸能活動の再開が取り沙汰されていた山本の復帰に、相方の加藤浩次や後輩芸人の「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳をはじめ、芸人仲間は概ね歓迎ムードのようだが、その一方で山本の置かれている状況はけっして明るいわけではないようだ。
山本を待つ3つの高いハードル
「古巣の吉本さんから復帰ということであれば、ある程度復活も期待できますけど、“フリーの芸人として”ということになると、前途は安泰とは言えませんよね。吉本さんが許しているのなら、当然古巣からの復帰となるでしょうし、そうした形ではない以上、日頃から付き合いのあるテレビ局も吉本さんの顔色を伺って扱いには慎重になるでしょう。まあ、最近はかつてのレギュラー番組で復帰の格好の舞台と言われていた『めちゃイケ』も視聴率的に苦戦が続いているし、打ち切りもウワサされる中、このタイミングで勝負に出たのではという声がもっぱらです」とはバラエティー番組を手掛ける放送作家。 そのうえで、山本が復活を果たすには3つ高いハードルがあるという。 「まずは当然のことですが、世論ですよね。騒動から約7年半が経ち『ミソギは済んだ』という同情的な意見もありますが、復帰となれば厳しい視線が注がれるのは間違いない。とくに昨今は“炎上社会”ですからね。プライベートな話題でミソをつけた沢尻エリカさんや矢口真里さんでさえ、イメージの回復にかなり苦戦している。山本さんの場合、あれだけの騒動を起こしたわけですし、お笑い芸人という立場でどう巻き返していくのか…」(前出の放送作家) また、業界内のミソギも重要だとか。 「騒動の際には各テレビ局も迷惑をこうむっていますし、お笑い界の大御所の萩本欽一さんは、山本さんが所属していた社会人野球チーム『茨城ゴールデンゴールズ』の解散まで示唆しましたからね。結果的に解散には至らなかったものの、欽ちゃんをはじめチームに携わる人たちに多大な迷惑をかけた以上、復帰となればそれなりの筋を通さなくてはいけないでしょう」(同放送作家)