“突然、車のエンジンかからない” 冬に多発「バッテリー上がり」 性能向上で寿命近づいても予兆出にくく…JAFに防止法を聞いた
冬の車のトラブルで多いのが「バッテリー上がり」。バッテリーは寒さに弱く、性能そのものが落ち、突然、上がってしまうケースもあるといいます。JAFに防止法を聞きました。
■バッテリーは寒さに弱い
JAF長野支部のまとめでは、「バッテリー上がり」による、ロードサービス依頼件数で最も多いのが1月の1518件、次いで2022年12月の1346件となっています。 一方、夏場は800から1000件ほどです。 JAF長野支部・吉川瑠美さん: 「ロードサービスの件数自体も、冬の期間は増える傾向にあります」 なぜ、冬はバッテリーが上がりやすくなるのでしょうか。 JAF長野支部・吉川瑠美さん: 「バッテリーは寒さに弱くて、性能そのものが落ちるので、結果、バッテリー上がりにつながりやすくなる」 寒さに加え、ライト類や室内灯の消し忘れもバッテリー上がりにつながります。 また、クルマに乗らない(エンジンを掛けない)状態が長期間続くと、バッテリーは消耗してしまいます。これは「自然放電」という現象が起こるためで、クルマに搭載されているコンピュータやカーナビ、ドライブレコーダーなどは、少しずつ電気を消費しています。
■性能向上も…予兆は出にくく
JAFの吉川さんは、最近のバッテリーは性能が向上しているため、寿命が近づいても性能が維持されるので、バッテリー上がりの予兆が出にくいといいいます。 JAF長野支部・吉川瑠美さん: 「今のバッテリーって、何の予兆もなく急にバッテリーが上がってしまうこともありますので。冬になってバッタリと行くパターンがあります」 弊社のスタッフも、ほとんど前兆に気づかず、出社途中に突然、エンジンがかからなくなり、JAFのロードサービスを呼び、レッカーされました。原因は「バッテリー上がり」でした。 夏場に酷使して、冬場に弱り、突然、バッテリーが上がるケースもあるといいます。また、気温の低い地域に行って、車が動かなくなる例もあります。