「撮影依頼する時」「インスタ写真を撮る時」「ECで写真を選ぶ時」~写真のキホンが学べる6冊!
各業界のエキスパートにオススメの書籍を教えてもらう本連載。今回お話をお聞きしたのは、Webデザイナー、アートディレクターとして活躍されている黒葛原 道(つづらはら とおる)さんだ。黒葛原さんは、写真撮影のディレクションを行うだけでなく、自身も趣味でフィルム写真を極めているそう。また、ECサイト「quote」の運営も担当しており、ECの現場で養ったノウハウをもとにした写真撮影やディレクションを強みとしている。そんな黒葛原さんに、写真撮影や写真のセレクトをする上で役立つ本を紹介してもらった。
写真の見方を覚えて、カメラマンに適切にオーダーできるようになろう
写真の良い・悪い、好き・嫌いは、感覚的なもので人によって異なる。では、プロはどのように写真をみているのだろうか。 プロが写真をどう捉えているのかを、写真を構成する要素から理解すると、写真を見る力が養われると黒葛原さんは話す。そして写真を見る力があると、うまく撮れるようになるだけでなく、カメラマンに撮影を依頼する時の指示が明確になる効果があるという。 ■ [1冊目] 『みようみまねで自分らしい表現にたどりつく写真解体新書』(bird and insect:著 玄光社:刊)
黒葛原さんが最初に紹介してくれたのは、写真の構成要素を理解できる書籍だ。
┌────────── 本書は、全体の2/3で光や色の見方について、1/3でライティングや光の作り方が書かれています。例えば、柔らかい光、硬い光という表現がありますが、それぞれ撮影された写真の印象がどう変わるのかがわかります。硬い光は、色や影が濃く出るので鮮やかでハッキリとした色の写真が撮れますし、柔らかい光は、影がぼんやりするので写真全体で1つの世界観を出したいときに向いています。本書を読めば、写真の演出という観点から光を選べるようになります(黒葛原さん) └────────── ■ [2冊目] 『発信する・共感を呼ぶ Web&SNS時代のブランディングデザイン』(パイ インターナショナル:編 パイ インターナショナル:刊)