フジテレビ社屋

　フジテレビ政治部長で解説委員の松山俊行氏が15日、同局「日曜報道　THE　PRIME」（日曜前7・30）に出演。「年収103万円の壁」問題について言及した。 　自民、公明、国民民主3党の税制調査会幹部は13日、「年収103万円の壁」を巡り国会内で協議。与党側から20万円引き上げて123万円とし、2025年分所得から適用する案を提示した。178万円を求める国民民主側は反発し、さらなる上積みを求めた。 　自民党の宮沢洋一税制調査会長（参院広島選挙区）は11日、「年収103万円の壁」見直しを巡り、自民、公明、国民民主の3党の幹事長が178万円を目指して2025年から引き上げることで合意した過程に関し「正直びっくりした。釈然としない感じはある」と述べ、不快感を示している。 　松山氏は、自民党税調の権限について「これまでは税調会長がエレベーターホールに来るとザーッと両側に議員がはけてモーゼの十戒みたいになると言われた時期もありましたので、それくらい聖域扱いされた。でもやっぱり少数与党の中ではその力学がちょっと変わってきている」と指摘。「今は党の協議が上をいっている状況で今後3党でどういう決着がなされるのか。自民党は120万円前後というのを物価上昇率に合わせて言ってきたわけですけれども、これではなかなか受けられないという国民民主がどこまで妥協できるか」と自身の見解を述べた。