「パラクライミング」日本代表の高校生 原動力は双子の姉の存在「負けたくない」
RKB毎日放送
障害者スポーツの一つで、壁をどれだけ高く登れるかを競う「パラクライミング」。 この競技を始めてわずか1年足らずで、日本代表となった女子高校生が福岡県田川市にいます。 【写真で見る】「パラクライミング」日本代表の高校生 目指すは、4年後のロスパラリンピック出場です。 ■先天性の脳性まひ 右半身に軽度のまひ 朝強い?「弱いです」 起きるのきつくない?「きついです」 福岡県田川市にある県立東鷹高校2年の二橋 真音衣(まとい)さん。 真音衣さんは先天性の脳性まひのため、右半身に軽度のまひがあります。 生徒会の活動などに熱心に取り組む真音衣さんが、放課後、向かった先はー 壁を登るボルダリングの施設です。 パラクライミング日本代表 二橋 真音衣さん 「右足があまり使えないから普段の練習から右足を意識して登るようにしています」 ■15メートルの壁 登った高さ競う 真音衣さんは、高校1年の時に家族からの勧めで、障害者のクライミング競技である「パラクライミング」を始めました。 パラクライミングは障害の程度によってクラス分けされ、およそ15メートルの壁を登った高さを競います。 ■今年3月、日本代表に 真音衣さんは競技を始めてからわずか1年足らずで日本選手権で優勝、今年3月には日本代表に選ばれました。 パラクライミング日本代表 二橋 真音衣さん 「最初は全然力がなくて登れなかったんですけど、どんどん練習をしていくうちに登れるようになってきて楽しいなと思ってやってます。『もしかしたら日本代表になれるかもよ』って言われてやれるところまではやってみようと思いました」 ■週に3回、福岡県内の施設で練習 県内には、競技用の15メートルの高さの壁がある施設が少なく、真音衣さんは週3回、嘉麻市のボルダリング施設に通っています。 競技を始めた頃は指導者もおらず、施設の利用者にアドバイスをもらいながら練習していました。 現在は、大会で知り合った大阪のトレーナーからSNSやビデオ通話で指導を受けています。 パラクライミング日本代表 二橋 真音衣さん 「動画とかをこんな感じで送ってくれたりとか。手の持ち方みたいな、次右で、こっちで左でこっち出してみたいなのを番号で書いて送って・・・」どのような体の使い方をすればうまく登れるのか、休憩中も他の利用者の動きを観察します。