新米の季節!『令和の米騒動』の真実とは 暑さに弱い「コシヒカリ」米作り名人も猛暑に困惑 「米や農業について考えるきっかけに」と専門家
スーパー「フレッシュマーケットアオイ」の米の売り上げを見てみると、南海トラフ臨時情報が出た際、売り上げが急増。しかし、すぐに在庫は底をつきます。その後、新米が売り場に入ってくるとすぐに売れて、品薄になる状態を繰り返しました。 さらに小川さんは、収穫が年に1度しかない、米業界特有の構造も指摘します。 外食産業に加え、みそや煎餅などに米を使う加工業者などは、早い段階で「今年は米が足りない」と気づき、すでに争奪戦をしていたそうです。 【農業経済学者 小川真如さん】「消費者が一番弱いんですよ、立場としては。スーパーからお米を買うだけっていう家庭は、いつも行っているスーパーが米を契約してて手に入っているかっていうことになる。お米の争奪戦に一番乗り遅れたというか、遅れざるを得なかったのが一般の消費者」 価格が上がった上に、すでに買いだめしている家もあることから、今年は“値崩れ”する可能性もあるとのこと。
そして、この騒動から学ぶことも。 【農業経済学者 小川真如さん】「『お米の価格って本当にこれでいいのかな?』とか、単純な商品のやりとりとして支払うお金ではなくて、その先には生産者がいて、そのお金で生活が成り立っている。これを機会に日本のお米だとか、あるいは日本農業全体のこととかも、考えてみるきっかけにしてもらえたら」 「令和の米騒動」は、日本人の主食として欠かせない米とどう付き合うのか、われわれに突きつけたのかもしれません。 (関西テレビ「newsランナー」2024年9月17日放送)