唐十郎さん告別式、大鶴義丹が父と別れ 唐組名物「紅テント」ほうふつ赤い棺で旅立つ…マルシア、北村有起哉ら参列
急性硬膜下血腫のため、4日に亡くなった劇作家・唐十郎(本名・大靏義英=おおつる・よしひで)さん(享年84)の葬儀・告別式が14日、東京・杉並区の堀ノ内斎場で執り行われた。喪主は妻・大靏美和子さんが務めた。 告別式には、唐さんの長男で俳優の大鶴義丹(56)らのほか、義丹の元妻でタレントのマルシア(55)も沈痛な面持ちで姿を見せた。俳優・北村有起哉(50)、女優・石川真希(64)、タレント・せんだみつお(76)ら約100人が参列。次男で俳優の大鶴佐助(30)は、舞台「ハムレットQ1」(6月2日まで、東京・PARCO劇場)昼公演に出演のため、開式前に同所を訪れ、父と最後の時間を過ごした。 正午過ぎの出棺時には妻・美和子さんが位牌(いはい)を、義丹と長女で女優の大鶴美仁音(みにおん、32)が遺影を持ち、参列者の前に。故人が主宰した劇団「唐組」の名物「紅テント」をほうふつとさせる赤色の棺(ひつぎ)を取り囲むようにして、別れを惜しんだ。霊きゅう車の出発前には「唐~!」と涙ながらに叫ぶ人や「ありがとう~!」と声を張り上げ、感謝を伝える人の姿もあった。 「唐組」によると戒名は、晩年まで“演劇人”であった唐さんの功績にちなみ「大興院唐演日義居士(だいこういんとうえんにちぎこじ)」。劇団が18日から東京・鬼子母神で上演する舞台「泥人魚」は予定通り行う。追悼公演などは「葬儀を終えたばかりなので、今決まっていることはありません」とした。
報知新聞社