大分県の宇佐神宮創建1300年、国宝の本殿や壮麗な勅使門がある上宮の改修ほぼ終了…「美しい姿を見て」
自分の足や舌で確かめた歴史やグルメ情報を詰め込んだ手作りのファイルを手に、相手の好みに合わせて案内を変える。利用者には好評で、お礼の手紙をくれる人もいるほどだ。
創建1300年の今年は、多くの人に神宮を知ってもらう好機だと感じる。「遠慮なく声をかけてほしい」と意気込んでいる。
朱色で統一、参道沿いの仲見世通り
宇佐神宮の参道沿いにあり、14軒の商店や飲食店が軒を連ねる仲見世通りは節目を前に昨年夏、古かったアーケードの屋根を新調。神宮との調和を意識し、朱色で統一した。
宇佐神宮仲見世会の清原裕介会長(61)によると、1941年、周辺の店が集まってできた。清原さんは創業120年の老舗「清月堂」の4代目。呉橋をかたどった落雁「くれ橋」(1320円)が名物だ。
土産の定番といえば、神功皇后が乳代わりにしたとされる「宇佐飴」。水飴とでんぷんが織りなす優しい甘さと軟らかさが舌を喜ばせる。岡部嘉洋さん(50)経営の是恒商店は、定番のほかコーヒー、カボス味など約15種類を製造。しゃれたパッケージの5粒入り(200円)が人気という。