【オールカマー・調教採点】完全復活が見えた追い切り絶好の存在 連勝狙うレーベンスティールの仕上がりは?
[GⅡオールカマー=2024年9月22日(日曜)3歳上、中山競馬場・芝外2200メートル] 【オールカマー】調教タイム一覧 舘林(美浦南)3日間競馬明けのトレセンは変則日程。追い切りは木曜に集中する形だが…。重賞出走馬は全休日の火曜にも馬場入りが許可されたので水曜追いも少なくない。 山河(美浦南)ただ水曜組は正直、脇役感が否めないですね。 舘林 ラーグルフは外傷で新潟記念を使えない誤算があったが、その後は順調に乗り込みを消化。最終追いも素軽い伸びを見せていたし、力を出せるデキと判断していい。一方、サリエラも水曜の動きは及第点だが、1週前が追ってからの反応がもうひとつ。仕上がりは悪くないが、絶好調とまではいかない。 山河 坂路のロバートソンキーはタイムこそ出ていますが目一杯に追ってのもの。中間からズブさが目立っていますし、年齢的な衰えは否定できません。 清水(栗東坂路)こっちの水曜追いはヤマニンサンパ。2本目に楽な手応えのままラスト1ハロン12・0秒とシャープな伸びを見せました。日曜もしまい重点とはいえ同11・9秒を計時ですから中間も順調そのもの。宝塚記念(9着)以来でも仕上がりに不安はありません。 松浪(栗東トラック)ウッドではキラーアビリティが良かったぞ。なかなか絶好調時の雰囲気が戻ってこなかったが、実にパワフルな走りが好感。今回こそ完全復活があっても良さそうだ。アウスヴァールは動きが良かった札幌記念(7着)が案外だったが、気配は引き続き良好。自分の形ならば一発あってもいいだろう。で、真打ちは木曜追いのあの馬なんだけど…。 舘林 レーベンスティールのことだな。今回と同じ休み明けで凡走した新潟大賞典(11着)は海外遠征帰りで多少、調整内容がぬるかった。一方、この中間は丹念に乗り込んで十分な調教量を消化。最終追い切りもこの馬らしい迫力あるフットワークでラスト11・3秒と鋭伸なら、上位の能力を存分に発揮してくれるに違いない。 山河 坂路のアルビージャは2勝クラスに手応えで劣ったけど稽古は動かないタイプ。併せ馬でしっかり追えたように前走(関越S=4着)の反動はなさそうです。 清水 こっちの木曜組で一番手評価は横山武が騎乗したサヴォーナ。中竹厩舎らしく馬場が荒れた時間帯の追い切りでしたが、苦にすることなく鋭い伸び脚が目を引きましたね。好仕上がりと判断できます。 舘林 ステラヴェローチェはお父さんの横山典がまたがったのか。 清水 こっちは逆に開門直後のきれいな馬場での追い切り。それもあって12・1秒と速いラストの時計が出ました。数字通りにシャープなフットワークで札幌記念からの好調をしっかりキープしています。 山河 個人的にはリカンカブールが気になるけどB評価なんだ? 清水 数字が平凡なのでAにはしにくかったですが、もともと動くタイプでもないですからね。フットワークそのものは力強いですし、力を出せるデキに仕上がっています。
東スポ競馬編集部