梅酒や梅干しだけじゃない! 大量青梅を使い尽くす、飛田和緒の簡単「梅仕事」
梅仕事はていねいに。消毒は徹底して
梅の実は傷つきやすく繊細なので扱いにちょっと注意が必要です。落として打ち身ができてしまったら、そこから腐ってくるので梅シロップでもNG。梅じょうゆか梅みそに。 「梅自体に傷みがないかどうかをチェック。傷のないものだけを選んでください。そしてできる限りフレッシュなうちに仕込んでしまいましょう」。 また、梅に限らず、保存食作りの失敗の原因の一つにカビがあります。これは漬ける瓶や容器の消毒が充分にできていないことが原因です。 「漬ける瓶は必ず煮沸消毒します。煮沸できない大きさなら熱湯をかけたり、アルコールをふきかけて消毒を。梅干し樽はほかのものを漬けたりせず、梅干し専用にしています。 押しぶたや重石も同様に煮沸できるものはして、できないものは熱湯消毒やアルコールをふきかけてから、しっかりと乾燥させて使います」。 酸っぱいのは苦手、というフードスタイリストKさんは「夏は畑仕事のあとの梅シロップジュースが至福の1杯」なのだそう。梅の酸(クエン酸)は疲れを癒やしてくれるんですね。 梅シロップや、梅酒、梅干し作りが定番となった筆者ですが、実は使いきれず、余らせてしまいます。今年も作りたいけど、保存スペースも限られているし……と頭を悩ませていたら、使い道を飛田さんが教えてくれました。 取材・文:相沢ひろみ
飛田 和緒(料理家)