小中学校の不登校3千人超で過去最多 県は学びの多様化学校の設置を支援へ 大分
大分県内の小中学校で不登校の児童生徒数は2023年度、初めて3000人を超え、県教委は学びの多様化学校の設置を支援していく考えを示しました。 【写真を見る】小中学校の不登校3千人超で過去最多 県は学びの多様化学校の設置を支援へ 大分 県教育委員会によりますと、2023年度の小中学校における不登校の児童生徒数は前年度より455人増え3158人でした。1999年の統計開始以来、初めて3000人を超え過去最多となりました。また、高校は119人増え701人でした。 (県教育委員会学校安全 安心支援課・佐藤潔課長)「不登校そのものは誰でも起こりうることであり、問題行動ではない。そういった考え方が全般的に広がってきている」 不登校の児童・生徒の割合は全国とほぼ同じ水準で、県教委は不登校に対する意識の変化や学校以外の学びの場が増えていることなどを要因にあげています。 また、今年4月に玖珠町に開校した不登校の児童生徒のための公立学校について、その役割を評価し、設置を希望する市町村を支援していく考えを示しました。 (佐藤潔課長)「非常にニーズも高く大きな役割を果たしているという認識は持っている。もし設置を希望する市町村があれば、教育課程の相談など市町村への支援に努めたい」 一方、いじめの認知件数は小・中・高あわせて8836人でした。2022年度より減少したものの、千人当たりの件数は76件と全国平均を大きく上回っています。 県教委は「いじめ見逃しゼロ」をスローガンに取り組みを進めている結果と分析していて、早期発見・早期解決につなげたいとしています。
大分放送