新スタジアムが開く、トッテナムの「野心的な未来」【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
収容人数が6万人を超える大型でも“無機質な箱”では
ピッチとスタンドが近い伝統的なスタイルを保ち、ホーム側のゴール裏スタンド通称「白い壁」はこの迫力。CL準々決勝では、マンCを呑み込んだ。(C)Getty Images
当初の予定から半年以上遅れて、ついにトッテナムの新本拠地が完成した。増収を約束する最新鋭の大型スタジアムとともに野心的な未来へと踏み出したクラブは、名実ともに「ビッグ6」の座へとのし上がって行けるのか。(文:オリバー・ケイ・訳:井川洋一 2019年5月2日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― マウリシオ・ポチェティーノ監督は思わず泣き出しそうになったと言う。クラブの描く未来のビジョンがついに形になったのだと、万感胸に迫るものがあったそうだ。豊かな歴史に彩られた本拠地ホワイト・ハート・レーンを取り壊し、10億ポンド(約1450億円)という巨費を投じたトッテナム・ホットスパーの新スタジアムがようやく落成を迎え、そのタッチラインに立った瞬間の気持ちを、ポチェティーノはそう言い表わした。 その新しいホー
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