日本人女性初 「8000m峰」全14座を制覇 登山家・渡邊直子さん(43) 衝撃の苦労話も
■幼いころから登山やキャンプ 3歳の頃から、登山やキャンプに参加していたという渡邊さん。 小学生の頃には、母親の勧めで中国にある無人島キャンプや雪山登山などを経験しました。 そこでの出会いや生活によって、引っ込み思案の性格から何事にもチャレンジできるように変わったと話します。 登山家 渡邊直子さん 「海外の人たちの生活を見たり、いろいろハプニングが起こったり、『楽しいな』と思って行っていたら8000メートル峰になったっていう」 登山の時に必ず持って行くものを見せていただきました。 登山家 渡邊直子さん 「これはピッケル。バランス取るための杖的な要素もあるし、難しい壁とかを登るときにこれで刺しながら登るときもたまにあるし。相棒です。」 RKB 池尻和佳子 アナウンサー「意外と軽いですね」 登山家 渡邊直子さん「軽いです。」 登山家 渡邊直子さん 「これは登山ブーツ。アイゼンというものをつけるので、歩きにくいんですけどね」 ■楽しみは現地の人との交流 途中撤退も含め、これまで8000メートル峰に30回登ってきた渡邊さん。 最大の楽しみは「シェルパ」と呼ばれる現地の案内人たちとの交流だと話します。 登山家 渡邊直子さん 「キッチンでご飯食べたりとか、くだらない話をしたりとか。現地の人たちと一緒に過ごすことで自分が癒やされて、素直な自分になれてリセットして。本当に生活の一部でなくてはならないものになっています」 14座を制覇し、取材や講演会など、多忙な日々を過ごす渡邊さん。 12月、福岡市で開かれた報告会には、渡邊さんの話を聞きたいと県の内外から多くの人が集まりました。 ■過酷な環境 衝撃の苦労話も会場からはこんな質問も。 参加者 「女性ならではの苦労は?」 登山家 渡邊直子さん 「生理とか。生理は『ピルとか飲んじゃうと血栓飛んじゃうから、高所では飲まないで』って先生に言われて垂れ流しですね。登頂直前なんですけど」 8000メートル峰の山頂の平均気温は氷点下35℃。 この過酷な環境の中で登山用の防寒スーツを脱ぎ着すると体力を奪われることから、生理やトイレは”自然に任せた状態”なのだそうです。