「セレブの死後収入ランキング」2024年版、マイケル・ジャクソンが1位に
フォーブスは10月30日、「セレブの死後収入ランキング」の2024年版を発表した。今年のランキングでは米人気ドラマ『フレンズ』などで知られた俳優のマシュー・ペリーが、マイケル・ジャクソンやフレディ・マーキュリーなどのポップスターたちとともに、天国で稼ぎ続けるセレブの仲間に加わった。 【画像】死んだ後も稼ぎ続ける10人 ポップカルチャーの評論家のチャック・クロスターマンはかつて「死は、ロックスターが一時的な存在を超えた遺産を持つことを保証する唯一のものだ」と述べたが、今年のランキングでは、音楽業界の大物たちが再び上位に名を連ねている。 キング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンの遺産管理団体は、8月に故人の母キャサリン・ジャクソンの反対にもかかわらず裁判所が6億ドル(約915億円)の出版権および録音権をソニーに売却する取引を承認したことで、収入を大きく伸ばした。マイケルはその間も、ブロードウェイのミュージカルなどで収益を生み出し続けており、フォーブスは、彼が2009年に亡くなって以降に、33億ドル(約5030億円)以上を稼いだと見積もっている。 一方、クイーンのフレディ・マーキュリーも、6月に行われたソニーへの10億ドルにおよぶバンドの楽曲カタログ売却で約2億5000万ドルを得て、2020年以降で初めてこのリストに返り咲いた。この売却による収益は、マーキュリーの遺産管理団体と、存命のバンドのメンバーであるブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンの4組の間で分配されることが関係者によって明かされていている。 さらに、2019年に亡くなったザ・カーズのリック・オケイセックの遺産管理団体も、彼の出版権や肖像権の一部を9月にPrimary Waveに売却して4500万ドルを得ていた。 しかし、故人で巨額の収入を得ているのはミュージシャンだけではない。ドラマ『フレンズ』のスターのマシュー・ペリーは、テレビ俳優としては珍しくこのリストに名を連ねている。彼と共演者のジェニファー・アニストン、コートニー・コックス、リサ・クドロー、デヴィッド・シュワイマーたちは、大ヒットしたこのドラマのロイヤリティ収入で、それぞれが年間約1800万ドルを得ていると試算されている。 下記に2024年に最も稼いだ今は亡き10人のセレブを掲載する(カッコ内は、過去1年間の収入)。 ■1位: マイケル・ジャクソン(6億ドル) 死亡日:2009年6月25日(享年50)|死因:オーバードーズ/殺人 ポップミュージックの王者、マイケル・ジャクソンの人気は、ミュージカルの『MJ:ザ・ミュージカル』のワールドツアーのおかげでドイツで高まっている。彼の遺産を管理する弁護士ジョン・ブランカは、2025年のハンブルク公演のチケットはすでに完売しており、ドイツがこのミュージカルにとって最大の市場になるかもしれないと述べている。このミュージカルはニューヨークのブロードウェイでも公演が続いているが、ロンドンやラスベガス、米国各地のツアーで上演中の別バージョンは毎週600万ドルを稼いでいる。 ■2位:フレディ・マーキュリー(2億5000万ドル) 死亡日:1991年11月24日(享年45)|死因:エイズ クイーンのボーカリストであるフレディ・マーキュリーは、バンドの楽曲カタログが6月に10億ドルで売却されたことを受けて4年ぶりにこのリストに復活した。彼の収入は、伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』の成功にも後押しされて増加している。 ■3位:ドクター・スース(7500万ドル) 死亡日:1991年9月24日(享年87)|死因:がん 米国の絵本作家ドクター・スース(本名セオドア・スース・ガイゼル)は『キャット・イン・ザ・ハット』や『グリンチ』などの作品で、今も若い読者を魅了している。彼は、テーマパークやテレビ、映画、アパレル企業などへのライセンス提供で多額の収益を上げている。