【いよいよキックオフ】サッカー男子W杯予選・運命の北朝鮮戦 ホームで勝ち点必須の日本代表 「他国のアウェーと全く違う」過去4戦勝ちなし・無得点の“鬼門”平壌・金日成スタジアムの異様さを実際に取材したジャーナリストが独自解説
北朝鮮には持ち込み規制があり、携帯電話・パソコンなど通信手段を搭載した機器は事前に没収。選手が食べる食材も没収され、8割がパスタ・ご飯など炭水化物ばかりだったといいます。また、選手らへの『禁止3通達』として、「散歩」「買い物」「政治的質問への回答」を禁止されていました。 Q.森さん含め取材しなければならない人たちは、どうしたのですか? (森氏) 「私たちもスマホなどは全部、平壌の空港に預けなければいけなかったです。スマホにはGPSが入っているので、正確な座標がわかることを避けたかったのではないかと思います」 また、サポーターの周囲にも軍の保安員が立っていて、応援グッズや国旗は没収、スタジアムを離れる際にはバスに小石などを投げられたということです。 Q.『日の丸』も何もかもダメ、ということですね? (森氏) 「スタジアムに『君が代』が流れたり『日の丸』が掲げられたりというのは、到底容認できませんという話をしていました」 Q.いずれにせよ選手たちは、肉体的・精神的に非常に負担を抱えたまま、試合をしなければならないということですね? (辺氏) 「北朝鮮の5万人の観衆の熱気に圧倒され、ものすごいプレッシャーの下で試合をすることになると思います。北朝鮮はそれを一つの追い風にして立ち向かってきますし、サッカー女子はオリンピックに行く夢が断たれたということもあり、女子の分を男子がリベンジしなければならないと北朝鮮のサッカー協会は燃えていますので、大変な試合になると思います」 Q.日本代表には東京・国立競技場で快勝して、「平壌では引き分けでOK」というところに持ってきてほしいですね? (森氏) 「いやいや、今度こそあのスタジアムで勝ってほしいと思います!」 Q.まさかとは思いますが、金正恩総書記がスタジアムに来るということは、ないですか? (辺氏) 「100%あり得ないです。『絶対的に勝つ』となれば話は別ですが、勝負事ですから、勝敗はやってみないとわかりません。仮に負けたりすれば、それはもう失望・落胆どころの話ではないですから、国際試合を見に来ることはないです。また、ブーイングに関してですが、北朝鮮は世界で稀に見る統制国家ですから、当局が『今回は一切ブーイングせず、静かに観戦しろ』とフェアプレー・マナーを徹底させるような指導をすれば、ブーイングが起きないと思います。ですから、ブーイングが出るか・出ないかというのは、注目に値します。北朝鮮は今、日本との関係を非常に意識していますから、今回はブーイングを黙認することはないのではないかと、個人的には期待しています」 (「情報ライブ ミヤネ屋」2024年3月12日放送)
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