【いよいよキックオフ】サッカー男子W杯予選・運命の北朝鮮戦 ホームで勝ち点必須の日本代表 「他国のアウェーと全く違う」過去4戦勝ちなし・無得点の“鬼門”平壌・金日成スタジアムの異様さを実際に取材したジャーナリストが独自解説
一方、北朝鮮国内での報道のされ方ですが、「朝鮮中央テレビ」が当日夜に録画放送し、北朝鮮選手のファウルで日本選手が倒れると「日本チームの仮病作戦がそろそろ出始めたでしょうか?」などと実況。「労働新聞」は翌日、「朝鮮チーム、日本チームに1-0で勝利。試合観戦に集まった平壌市内の各階層の勤労者と青年学生たち、外国からの観客で溢れた」と伝えました。 Q.北朝鮮では、生放送をしないのですか? (辺氏) 「北朝鮮が生放送で実況中継をすることは、滅多にないです。以前、南アフリカW杯で、ブラジルを相手に敗れたものの善戦し、気を良くして次のポルトガル戦を実況中継にしたところ、7-0でボロ負けしてアナウンサーも司会者も解説者もぐうの音も出なかったというハプニングがありましたので、今回も生放送はしないと思います。録画放送も、恐らく勝った場合はしますけど、負けた場合はしないと思います」
「北朝鮮の物に触れるな」通信機器・食材など没収、空港到着後は5時間待ち…北朝鮮の過酷な入国事情 入国後も続く“24時間監視”
「日本サッカー協会」2011年度事業報告書によると、入国者50人が指定日時に在北京北朝鮮大使館へ出向きましたが、ビザ取得に1時間弱かかりました。また、平壌空港ではパスポートチェックに2時間・荷物検査に2時間・荷物受け取りに1時間と、入国するまでに約5時間かかったといいます。入国審査の際には、選手が壁などに近づいただけで「北朝鮮の物に触れるな」と言われ、翌日に試合を控えているにも関わらず3時間立ちっぱなしでした。 Q.アウェーの試合に行くと、いろんなことがありますよね? (森氏) 「ありますが、ここまでのことはなかったです。私も選手と一緒に入ったので、同じように待ちました。実は、このアウェー戦のほうが後で、先に日本でホーム戦をやったんですが、そのとき入国にすごく時間がかかったというのがあったようで、それの仕返しをされたのではないかと思います」
また、森氏によると、記者6人・カメラマン4人に対して北朝鮮側のガイド5人がどこに行くにもついてきて、常に15人で移動していたといいます。記者室で原稿を書いているとガイドがパソコンを覗き込み、事前チェックをしていたとみられるということです。
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