【いよいよキックオフ】サッカー男子W杯予選・運命の北朝鮮戦 ホームで勝ち点必須の日本代表 「他国のアウェーと全く違う」過去4戦勝ちなし・無得点の“鬼門”平壌・金日成スタジアムの異様さを実際に取材したジャーナリストが独自解説
2011年11月15日に行われたW杯ブラジル大会アジア3次予選では、『ザックJAPAN』が0-1で敗れ、無敗記録が16でストップしました。約5万人の大観衆の中、日本サポーターは150人。そのうち65人は、日本サッカー協会の公式ツアー参加者でした。また、日本からの報道関係者は51人が取材申請しましたが、渡航許可が出たのは10人(記者6人カメラ4人)、テレビ中継のスタッフらが8人でした。そのうちの一人が森氏です。
スタジアムは「ピッチサイド・ゴール裏など看板広告なし」「国歌斉唱では『君が代』がかき消されるほどのブーイング」「試合終了後、母国勝利に5分以上も歓声止まず」という異様な雰囲気でした。森氏は、マスゲームを彷彿とさせる“人文字”で「朝鮮 勝て」と応援を展開する観客席を、現場で目撃したといいます。 Q.他の国のアウェーとは、違う空気でしたか? (森氏) 「全く違って、一番プレッシャーをかけてきます。よく見ると、観客席の列の一番前に白い服を着た人たちが立っているんですが、彼らの指示で観客は声を出したりマスゲームをしたりしますので、普通なら音がズレたりしますが、それが一切なかったです」 「日本サッカー協会」2011年度事業報告書によると、「試合では隣の人の声が聞こえないほどの統率された応援とブーイングに圧倒され、選手の当たりも激しく、完全に相手ペースの試合となった。また、慣れない人工芝にも苦戦し、敗れた」ということです。 Q.世界大会をするスタジアムで、人工芝の所は少ないですよね? (森氏) 「人工芝と天然芝を混ぜたハイブリットというのも出てきていますが、人工芝は少ないです。ただ、『直前に行った国の“ボコボコの芝”よりも、こちらのほうが良い』と言う選手もいました」
Q.観客席の人たちは入場料を払って見に行っているのか、それとも動員されているのか、どちらでしょうか? (「コリア・レポート」編集長 辺真一氏) 「基本的には、動員だと思います。入場券を各組織・団体、あるいは大学などに国が配って、バスか何かで皆でやって来ると。応援も即席でやったのではなく、予行練習をやった上で臨んでいると思います。正に、“統制が取れた組織的な応援”です」
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