東日本大震災から3年、ダライ・ラマ法王14世が東北で語りかけたこと
そして、最後に1つだけ、ささいなcomplain(不満)というか文句を1つ言わせていただくならば、日本食についてのことなんです。日本食というのは非常にいろんな種類のお皿が並んで楽しいわけなんです。しかしながら、量が非常に少ないというのが私のちょっと満足しないところであるわけであり(編集部注:ダライ・ラマ法王14世によるユーモア)、もちろん質が高いということは非常に大切なことですけれども、量がおなかを満たしてくれるということも大切なことではないかと私は考えています。日本の食べ物は非常にきれいで、まるで飾り物のように美しく、目を楽しませてくれるわけなんですけれども、それだけではおなかは満腹にはなりません。そして、これはおそらく私だけではなく、私の知り合いのイタリア人の友人も同じようなことを言っていました。 西洋から来た使節団の方々が日本の招待ディナー、あるいは招待ランチなどに行かれると、それが終わったとたんに皆さんで「レストランはどこですか」と聞いて、おなかを満たすために次のレストランを探さなければならないというような状況もあるわけなんです。ですから、私はちょっとこのことをいつも、つい日本に来ると思い出して、皆さま方にもお話ししています。ありがとうございました。