オプション市場、ユーロ一段安に備える-ECBの政策判断発表控え
(ブルームバーグ): オプション市場動向によれば、週間ベースのユーロは7月以来の大幅安となる可能性が示唆されている。トレーダーは欧州中央銀行(ECB)の来週の利下げ決定を織り込んでいる。
市場のセンチメントとポジショニングを見る主要なオプション指標の1週間物リスクリバーサルは、10日にユーロに対してここ3カ月で最も弱気な水準を付けた。ECBは17日に政策判断を発表する。
米国で4日発表された雇用統計が良好な内容だったことから、ECBの利下げペースは米金融当局よりも遅いとのシナリオは成立しにくい状況となり、ユーロは投資妙味を失いつつある。トレーダーは10日発表の米インフレ統計を注視しており、ユーロはさらに圧力を受ける可能性がある。
取引に詳しい為替トレーダーによれば、ヘッジファンドは今週に入り、店頭取引で対ユーロの弱気なエクスポージャーを急いで積み増している。同トレーダーは公に話す権限がないとして匿名を条件に語った。
原題:Euro Traders Position for More Pain Ahead of ECB Rates Decision
(抜粋)
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Vassilis Karamanis