学生100人が選んだオルタナユース賞の大賞にブラックサンダー:フェアトレードでガーナのカカオ農家を支援
記事のポイント①サステナブル★セレクションの一環で、「オルタナユース賞」の表彰式を開いた。 ②学生が選ぶ「ユース賞」の大賞には有楽製菓の「ブラックサンダー」が輝いた。 ③オルタナ編集長特別賞には、モリヤハチミツの「国産ハチミツ各種」を選んだ。
オルタナと一般社団法人サステナ経営協会は10月4日、サステナブル★セレクション2024の会場で、「オルタナユース賞」の表彰式を開いた。 オルタナユース賞の大賞には、有楽製菓の「ブラックサンダー」が輝いた。同社はカカオ調達で児童労働の撤廃を目指す。(オルタナ総研) オルタナは「サステナブル★セレクション」の一環で、今年新たに「オルタナユース賞」を創設した。「サステナブル★セレクション」とは、サステナブル(持続可能)な理念と手法で開発された製品/サービスを選定して、推奨する仕組みだ。 学生組織「オルタナユース」や「オルタナZ」の読者が選んだエコ/エシカル/サステナブルな製品・サービス・企業の取り組みを「オルタナユース賞」として選定した。
表彰式当日には、オルタナユースの大谷葉月(立教大学観光学部3年)、辻優子(慶応義塾大学環境情報学部3年)、植松美海(聖心女子大学現代教養学部4年)がプレゼンテーションと認定証授与を行った。 3人は全国の製品・サービスを調査し、4つの基準(①経営層のサステナビリティに対する意識 ②企業のSNS発信 ③学生でも手が届く価格設定 ④サステナビリティ以外の商品力)を設けて6製品に絞った。その後、100人の学生にアンケート調査を行い、大賞1社、優秀賞3社を選定した。
大賞に選ばれた有楽製菓の「ブラックサンダー」は、フェアトレードの取り組み「スマイルカカオプロジェクト」で児童労働の撤廃を目指す。同社はカカオにプレミアム価格を上乗せして購入することで、カカオ農家を支援している。プレミアム価格分は、児童労働の監視や生産者の農業指導などに活用する。同社は2019年に同プロジェクトを始動し、2024年には全ての製品のカカオを「スマイルカカオ」に切り替えた。 表彰を受けた有楽製菓の伊藤哲也・経営品質部長は、「10~20代の皆さんに選定されたことは嬉しい。今後もブラックサンダーが選ばれ続けるよう努力したい」と挨拶した。 オルタナ編集長の視点でサステナブルな製品・サービスを選定する「オルタナ編集長・特別賞」では、モリヤハチミツの「国産ハチミツ各種」を表彰した。 同社は国産ハチミツをメインに販売する小売店である。日本で売っているハチミツの9割以上は海外産だ。海外品と国産品の多くはセイヨウミツバチで、日本固有のニホンミツバチは絶滅の恐れがあるとも言われている。同社はニホンミツバチの生産者と向き合い、国内の養蜂業の発展に寄与する。 オルタナユースのプレゼンテーション、表彰式のアーカイブはこちら→https://www.youtube.com/watch?v=vf6BoCEBXQI
選定した製品・サービスは以下の通り。 【オルタナユース賞】 大賞: 有楽製菓株式会社「ブラックサンダー」 優秀賞: MOTTAINAIBATON株式会社「ぶんじカレーバターチキン味」 優秀賞: 東洋ライス株式会社「金芽米ベストセレクト 5kg」 優秀賞: 株式会社オーガニックリビング「mana.バンブーヘアブラシ」 【オルタナ編集長・特別賞】 モリヤハチミツ「国産ハチミツ各種」