【インタビュー】バロテッリが語る古巣インテル&ミランの思い出…「からかわれていると思ったら本当の話。カルチョの歴史で彼のような人物は二度と現れない」 | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】元イタリア代表FWのマリオ・バロテッリが、『DAZN(ダゾーン)イタリア』のインタビューに応じ、古巣のインテルやミランなどについて語ってくれた。 【動画】かつて”悪童”と呼ばれた野性味溢れるストライカー!!
昨シーズン限りでトルコのアダナ・デミルスポルを退団し、フリーでの移籍先を模索中のFWマリオ・バロテッリ。現在34歳を迎えたかつての悪童が、『ダゾーン・イタリア』の特番「マリオ・バロテッリ…いまだから俺が話す」に出演し、日本時間23日のミラノ・ダービーで対決する古巣の2クラブにまつわる思い出などを明かした。
元インテル会長との絆
インテルの下部組織出身のバロテッリは、ロベルト・マンチーニ指揮下でトップチームに昇格し、17歳でセリエAデビュー。恩師マンチーニを追ってマンチェスター・シティへ移籍する2010年までインテルでプレーしたが、最も印象に残っているのはマッシモ・モラッティ元会長だった。 「カルチョの歴史において、モラッティ会長のような人物は二度と現れないだろう。俺のキャリアは、実質、彼のおかげなんだ。若くして下部組織のアリエーヴィ(U-17)に入団した俺のことを、会長はすぐさま信じてくれたんだ」 「それからプリマヴェーラ(U-19)へすぐに昇格させてくれたのは彼であり、その後、トップチームへと昇格させてくれたもの彼だった。マンチーニのおかげでもあったが、当然、決めていたのは会長だったからね」 「会長は常に俺のことを信じてくれたが、17歳でトップチームに所属し、レギュラーとしてプレーするのだから、大きな責任を伴うものだった。練習中、『君は次の日曜日にトップチームでプレーする』と言われたのを覚えている。からかわれているのかと思ったが、本当の話だったんだ。夢とキャリアをプレゼントしてもらったが、同時に大きな責任も与えられた」
予定外の先発だったミランデビュー戦
バロテッリは、2013年冬の移籍市場でマンチェスター・シティからミランへ加入してセリエAへ復帰。直後のウディネーゼ戦でデビューを飾り、PKを含むドッピエッタ(1試合2得点)の活躍で2-1の勝利へと導いた。バロテッリは、ミランで一番の思い出となった一戦を振り返った。 「ミランでのデビュー戦は感動的だった。本当はベンチスタートの予定だったので奇妙な感覚だった。後半から出場することは知っていたが、(ジャンパオロ)パッツィーニがウォーミングアップ中に負傷して先発出場することになったんだ。すぐに出場する準備は正直言って十分にできていなかったが、素晴らしいデビュー戦になったよ」 ミランは今夏、センターフォワードの補強にスペイン代表FWアルバロ・モラタを獲得したが、バロテッリは、モラタの活躍に太鼓判を押した。 「モラタはミランに合っているんじゃないかな? 決して悪くないと思う。確かにミランの環境は一筋縄にはいかない。それでも悪くはないはずで、きっとうまくやっていけるだろう。モラタは強い選手だからね。こんな選手はどこででも適応できるものだ」 バロテッリは、インテルやイタリア代表で同僚だった現ユヴェントス指揮官のチアゴ・モッタについても印象を明かしている。 「モッタがこのレベルの指揮官になると、正直、予想はできた。ピッチでプレーしていた時も、コミュニケーションの取り方などある種の素質があったように思う。それからバルセロナ出身で元MFなので、プレーしながらチームのオートメーションや戦術を観察していた。彼は極めて頭の良い選手だった。フェノーメノ(規格外の選手)だったが、過小評価されていたようにも思うよ」 試合情報 インテル vs ミラン 試合時間:2024年9月23日(月)日本時間3:45 会場:スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(サンシーロ)