飛行機で隣の席に“ニオイのキツい人”が来たらどうする?「驚きのトラブル」に遭遇した体験談
航空会社の防衛
エアライン側の対応にはどのようなものがあるのか。機内では、特に搭乗時にボーディング・アロマなどと宣伝することで客室内全体に香料を使用し、お客様を迎えるというサービスが行われたことがあった。 これは幾度となくアイデアには上がったものの、乗客全員が心地よいと感じる香気を作るのはとても難しいという結論に至り、断念した航空会社がある。飛行機の搭乗時に音楽が流れる「ボーディング・ミュージック」は一般化し、搭乗時の一時的なものとして耳からの情報は受け入れられやすいものの、匂いの好みはとても複雑であることが関係しているようだ。 布おしぼりが一般的であったころ、しみ込ませていたオーデコロンは、地中海の強い日差しをイメージさせるという「4711 ポーチュガル」であることが多かった。現在で残されているのは、一部のエアラインにてラバトリーに置かれたコロンやほぼ全てのエアラインで用意のあるソープの匂いであることが多い。
覚えておきたい約款の存在
前回の記事で体格の良い客が隣に来た場合にも述べた内容であるが、エアラインには「運送約款」が存在する。これは輸送の責任範囲を述べた文章であり、この内容に準じることで、搭乗者の権利として快適な輸送を保証されており、同時にエアラインは利用者に快適な輸送環境を整える必要があることを述べている。 主な対応としては、満席便以外であれば座席の変更がある。飛行中のトラブルに備えて航空会社の運送約款や対応策を事前に確認しておくことが推奨される。ほぼどのエアラインもホムページの最下段から閲覧することができる。 結論として、単純と思われるかもしれないが、隣席の乗客が強い異臭を放っている場合の最も適切な対応は、早急に客室乗務員への報告をすることである。不快感が強いものの、実際に目に見えるものではないため、他の乗客と協力することも有効である。複数で報告することで、迅速な対応が促進されることが多い。満席便でないかぎり、別の席が用意されるだろう。