【更年期と上手に付き合う】年々ひどくなる「冷え性」どうしたらいい?医師がアドバイス
誰にも訪れる更年期と上手に付き合うヒントを、産婦人科医の高尾美穂さんが伝授! 年々ひどくなる冷え性にお悩みなら、筋肉をつけること、夜はリラックスすることを意識して。すぐできる手浴、足浴もおすすめ。 更年期・女性ホルモンの減少によるカラダのお悩み
【お悩み】冷え性が年々ひどくなります。
氷のように足が冷えて、冬はなかなか眠れません。(53歳・主婦) ■Answer 熱を生む唯一の臓器が筋肉。熱を発生しやすい体を育てるために、まずは筋肉量を増やす意識をもつこと。大きな筋肉であるおしりや太ももを鍛えると効率よく増やせるでしょう。 そして、体温のもとになるのは血液。体の中心に集まっている血液を、全身、特に末端である手足までめぐらせるには、運動して筋肉を動かすことが不可欠。日中は筋肉をしっかり使って、寝る前はストレッチ程度でも。 そのほか、過度なストレスで自律神経の交感神経が優位になると血管が細くなり温かい血液を末端に運びにくく手足の冷えを引き起こします。夕方以降は緊張や不安、イライラを鎮め、リラックスして。安眠のためには足裏と手のひらから体温を放出させたいので、靴下よりも足裏を開放するレッグウォーマーを。 また、冷えの解消に役立つのが、寝る前に体の末端を温める、手浴、足浴です。実は足より手のほうが血管の数が多く、放熱効果が高いというデータも。手の色が赤くなるまでお湯につける手浴、ぜひお試しください。
お悩みに答えてくれたのは 産婦人科医 高尾美穂さん たかお みほ●医学博士。日本産科婦人科学会専門医。婦人科スポーツドクター。女性のための統合ヘルスクリニック「イーク表参道」副院長。’03年にヨガと出会い指導者の資格を取得。ライフステージに合った治療を提示する。 撮影/露木聡子 取材・原文/片岡えり ※エクラ2023年2・3月合併号