<勝利へ・2021センバツ鳥取城北>スタッフ紹介/下 大林仁コーチ/小池利明コーチ /鳥取
◇けがとの戦い教訓に 大林仁(おおばやし・じん)コーチ(36) 高校時代は1年秋から鳥取城北のエース。甲子園出場は果たせなかったが、卒業後は社会人の名門・日立製作所で7年間活躍した。さらに軟式の三洋電機鳥取(パナソニック鳥取)でも全国大会を連覇した後、山木博之監督の要請でコーチに就任。投手やバッテリーの指導を任される。 野球人生の大半は肘や肩のけがとの戦いだった。その経験もあり、練習中はチーム内の競争に勝ち抜くため体の痛みを隠しがちな投手たちのわずかな変化を見逃さない。常に「今は我慢すべき時か、治すべき時か」と話し合う。練習中は投手や捕手に厳しい指摘や注意もするが、それも「けがをせず、城北に来てよかったと思って卒業してほしい」という親心からだ。 ◇長所を見つけ伸ばす 小池利明(こいけ・としあき)コーチ(47) 長野・岡谷南で甲子園を目指したが、一歩届かず。この悔しい経験が指導者を志すきっかけになった。西大和学園中(奈良)で監督や部長を10年間務め、2018年に鳥取城北へ赴任した。主に守備を指導する。 3学年そろうと100人超の大所帯で、下級生を指導する機会が多い。多忙な監督に代わり、選手の長所を見つけてあげる。「普段の練習から、自分のプレーが主力としてふさわしいかどうかを意識させている」という。 幼い頃から憧れた甲子園球場。コーチとしての“出場”は昨夏のセンバツ交流試合を含め3回目となり、「感無量」と語る。「生徒たちには甲子園にふさわしい人間に成長してほしい」と願い、生活指導にも力を入れる。