管制官、海保機に滑走路手前までの走行指示 羽田空港衝突事故
日テレNEWS NNN
2日午後、東京・羽田空港で日本航空の旅客機と、海上保安庁の航空機が滑走路上で衝突し炎上した事故で、事故の前、管制官から海上保安庁の航空機に対しては滑走路手前まで走行するよう指示が出ていたことが関係者への取材でわかりました。 ▼なぜ衝突…考えられる原因は? 専門家が解説 2日、羽田空港で発生した事故で、日本航空516便の乗客367人と乗員12人は全員機外に脱出しましたが、海上保安庁の航空機に乗っていた乗組員5人は死亡が確認されています。機長の男性は自力で脱出したものの重傷で、会話することが困難だということです。 その後の関係者への取材で、国土交通省が当時の状況を確認したところ、事故の前、管制官から日航機に対しては滑走路への進入許可が出ていましたが、海上保安庁の航空機に対しては、滑走路の手前まで走行するよう指示が出ていたことがわかりました。 事故当時の状況については、日本航空が3日未明に、516便のパイロットが管制からの着陸許可が出たと認識したため滑走路に進入したと話していることを明らかにしています。 今後、事故原因を調査している国の運輸安全委員会が海上保安庁の航空機のボイスレコーダーなどを回収し、パイロットと管制官との会話の状況などを詳しく調べることにしています。