「ムカついて腹が立った」守備の名手グリーンが昨季のDPOY論争に憤慨&発奮「今季掲げるゴールのひとつ」<DUNKSHOOT>
「俺は集中してやっている。それが俺のゴールなんだ。昨年(昨季)のオールディフェンシブチームに俺の名前はなかった。それがムカついてね。出場試合数の関係で俺にその資格がなかったが、俺は腹が立ったんだ。 俺は殿堂入りするキャリアを送ることを心底望んでいる。だからもっと栄誉を手に入れることができればなおいいんだ。だがチェット(ホルムグレン/オクラホマシティ・サンダー)とウェンビー(ヴィクター・ウェンバンヤマ/スパーズ)のディフェンスに関するトークばかり耳にしてきた。 あの2人はスペシャルな選手だ。でもな、俺はディフェンスで彼らとは違う影響を与えることができる。俺には7フィート(213㎝)の高さがないから、自分の持つ巧みなポジショニングと頭脳を駆使して最高の選手になる必要があった。今年、俺が掲げるゴールのひとつは最優秀守備選手賞、オールディフェンシブ1stチームに返り咲くこと。それを達成するためにやり続けていく」 216cm・94kgのホルムグレン、221cm・107kgのウェンバンヤマは、持ち前の高さと機動力を存分に発揮して複数のポジションを守り、マッチアップ相手やカバーディフェンスでブロックショットやスティールを奪取。 一方のグリーン(198cm・104kg)は高さではなく、ビッグマン相手にも力負けしないパワーと絶妙なヘルプ、ポジショニングで相手チームの攻撃時の選択肢を狭めて、チームの失点を防ぐしたたかさがある。 今季は6試合の出場で平均26.8分、7.3点、5.2リバウンド、4.2アシスト、1.0スティールに加えてキャリアハイの1.5ブロックをマーク。加えて、3ポイント成功率(46.7%)でも自己最高ペースを残している。 オールディフェンシブチーム選出回数でポールの9回に次ぐ現役2位の8回を数えるグリーンは、今季好調のウォリアーズでも重要な役割を担っている。チームが勝利をたくさん積み上げていくことで、この男の評価も必然と上がることだろう。 文●秋山裕之(フリーライター)
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