福井県の武生医師会、看護専門学校パワハラ問題で第三者調査委員会を設置へ 来年4月に結果確定
福井県の武生医師会が運営する武生看護専門学校(越前市中央1丁目)の学生と卒業生計4人が複数の教員によるパワーハラスメント被害を訴えている問題で、同医師会が11月15日、第三者を含む委員会を近く設置し、事実関係を調査すると県に報告した。調査結果の確定は来年4月を見込んでいる。 学生側は、人格を否定する暴言や威圧的態度、無視などの行為があり、うつ病の診断を受けるなど精神的苦痛を受けたとしている。同医師会に謝罪や再発防止を求める申出書を10月に送付。県は保健師助産師看護師法に基づき、対応方針の報告を求めていた。 調査委員会の構成は、越前市人権擁護委員やカウンセラー経験者、同校事務局長らを予定しており、当事者や在校生らに聴取を行う。加害者とされる教職員については副学校長らによる聴取結果の報告を受ける。来年1月まで聴取を行い、2月に追加調査の必要性などを検討、3月に調査結果を医師会に報告し、4月に医師会として確定させるとしている。 また、ハラスメント防止に向け、学内のガイドライン作成、教職員の研修、学生の相談窓口設置に取り組むと報告した。 県地域医療課は同医師会に対し、学生側4人にも対応方針を説明し、問い合わせに応じる窓口を設けるよう求めた。担当者は「地域の看護人材確保に影響が出ないよう速やかに対応してもらいたい」としている。
福井新聞社