アイリスオーヤマがECマーケットプレイス事業に進出、「アイリスプラザ」への他社出品でECの成長戦略を加速
アイリスオーヤマは12月初旬にも、ECのマーケットプレイス事業に進出する。アイリスグループのアイリスプラザが運営する公式通販サイト「アイリスプラザ」に、他社が出品できるようにし、新たな顧客の獲得などを通じて事業領域を拡大する。 「アイリスプラザ」に他社の商品やサービスを出品できるマーケットプレイス機能を導入する。「アイリスプラザ」はアイリスオーヤマの商品を中心に家電や食品、家具、ペット用品、日用品など5万点以上(2024年9月現在)を扱い、会員数は400万人(同)に達している。 マーケットプレイス機能の導入により、「アイリスプラザ」で扱うカテゴリや商品数、サービスを拡大。ポイントの活用も広げ、利用者の利便性向上につなげる。また、「アイリスプラザ」を通じた顧客の声を活用し、アイリスオーヤマの開発コンセプトである「生活者の不満や不便を解決するモノづくり」を加速、より良い商品開発につなげていく。 マーケットプレイスの基盤には、マーケットプレイス構築SaaSプラットフォームを提供するMirakl(ミラクル)のプラットフォームを採用。10月下旬からセラーの募集を始め、12月初旬の公開をめざす。出品企業と連携するキャンペーンも検討している。 マーケットプレイス事業については、ニトリがECのマーケットプレイスを始めると2月に公表。Miraklの基盤を活用し、自社ECサイトに他社が出品できるようにする。今後も成長が期待できるECプラットフォームのなかで、成長しているマーケットプレイスに着目。幅広い品ぞろえによるスケールメリットを生かして在庫・物流コストを削減し、収益性の向上が見込めると判断した。