プーチンは、トランプが「1日で」戦争を終わらせると約束したことを知っている|週末に読みたい海外メディア記事5本|2024.1.13 -1.19
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今週もお疲れ様でした。米大統領選は15日に共和党の大統領候補指名争い初戦となる アイオワ州党員集会 が開催され、いよいよ本番が始まりました。結果はご存じの通りトランプ氏が大差の勝利を獲得しましたが、国際社会はこれをどう見たか。 「指導者たちは今、1年後にドナルド・トランプ前米大統領が実際にホワイトハウスに戻ってくる可能性に目覚め始めている」ため、同盟国や敵対国は次の2つの対照的な“ディール”を折り込み始めている、と論じるのは米フォーリン・アフェアーズ(FA)誌に寄稿したハーバード大ケネディ・スクール教授のグレアム・アリソンです。「対照的」とはすなわち、トランプの帰還に期待した「待ち」か、もはや悪いシナリオへの対策を始めるか。 「待ち」にメリットを見て取る代表格は、ロシアのプーチン大統領かもしれません。アメリカのウクライナ支援予算は底をつき、追加予算をめぐる与野党の交渉も難航中です。米ニューヨーク・タイムズ紙は昨年末、プーチン大統領が停戦に関心を示していると報じましたが、ウクライナ関与に後ろ向きなトランプ氏が政権に戻ってくるなら停戦を先延ばしした方が有利に交渉できる可能性が高まります。バイデン政権の外交面でのレームダック化が懸念されるところです。
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