“崖っぷち”の2人に厳しい見方も…中日・中田翔と楽天・田中将大に活躍できる"余力"はあるのか
中日・中田翔と楽天・田中将大、2人のビッグネームが正念場を迎えている。世間の逆風が強烈なことは本人たちも理解しており、来季は文字通り選手生命をかけたシーズンになりそうだ。 【写真】巨人から出たほうがいい? 他球団なら輝けそうな巨人の選手はこちら 今シーズンから新天地・中日に加入した中田は「情けない1年になってしまった」と静かに語り始めた。11月9日の契約更改後の会見では謝罪とともに、来季へ向けての強い意気込みを語った。「ラストチャンスだと思うので、後悔なく全うしたいです」という発言からは悲壮感すら感じさせた。 「気配りができる男なので、公の場でネガティブな発言をすることはない。常に明るく振舞っているが、今回はいつもと様子が違った。置かれた状況や自身のコンディションを踏まえ、想像以上に追い込まれているようにも見えた」(中日関係者) 昨オフに巨人とのオプトアウト権(自ら契約の見直しや破棄をする権利)を行使、中日と年俸3億円(推定)の2年契約を結んだ。開幕は4番で迎えたものの自打球や腰痛といった故障に悩まされ、出場は62試合にとどまり打率.217(212打数46安打)、4本塁打、21打点。日本ハム時代に3度打点王となった大砲の加入で長年の課題でもあった得点力不足が解消されることをファンは期待したが、移籍1年目は想像以上に苦戦した。 「故障もあったが、体が必要以上に大きくなりキレがなかった。とらえたと思ったボールも差し込まれてポップフライになることも目についた。自身の感覚とのギャップに悩まされ打撃フォームやタイミングを試行錯誤し続けているようだった」(中日OB) 名古屋へ呼んでくれた立浪和義監督が退任に追い込まれた責任も痛感。シーズン後には15キロの大幅減量にも取り組むなど、来シーズンへかける思いは誰よりも強い。 「完璧に打った時の飛距離や打球の速さはいまだ一級品。コンディションを整え、今の体に適した打ち方を見つけ出せればある程度の結果も残せるはず。中田自身が今の気持ちを持ち続けることができれば完全復活の可能性はあると思う」(在京球団編成担当)