評議員会と理事会対立で「ガバナンス不全」の工学院大、理事長が辞任し学長が後任に
工学院大学（東京都新宿区）は１９日、今村保忠学長が理事長に就任したと発表した。工学院大では理事会と評議員会の対立によるガバナンス（組織統治）不全が問題となっており、経緯を調査した大学の第三者委員会が１０月、後藤治理事長（当時）の辞任を提言していた。 【写真】隣席の東北大学長に「お前、漱石は読んだか」と言われ…北大学長「生意気な男だと思った」
発表や関係者によると、今村氏は１８日に開かれた理事会で、後藤氏の後任の理事長に選任された。後藤氏は辞任したという。
工学院大では、東京・新宿と八王子にあるキャンパスのリニューアル計画を巡り、推進する理事会と諮問機関の評議員会が対立。重要な人事や予算を決められない状況が長期間続き、ガバナンス不全を理由に昨年度の私学助成金を５０％減額されていた。
工学院大はホームページで、「新体制のもと、学修環境の向上とガバナンス強化につとめて参ります」とコメントした。
