世界が注目する韓国発のブランド「ポスト アーカイブ ファクション」とは? デザイナーのドンジュン・リムに聞く
WWD:「ポスト アーカイブ ファクション」は“ライト(RIGHT)” “センター(CENTER)”“レフト(LEFT)”という3つのラインに分かれています。それぞれの特徴は?
ドンジュン:“ライト”は日常的に着やすいシンプルなデザインが特徴です。一方、“レフト”は装飾的で実験的なデザインを追求したラインです。“センター”はその中間に位置し、両方の特徴をバランスよく取り入れたラインだと考えています。この3つのラインをバランスよく作ることがブランドとして重要だと考えています。
WWD:それぞれのラインの割合は?
ドンジュン:“センター”と“ライト”が各40%ぐらいで、レフトが20%ほどです。
WWD:「ポスト アーカイブ ファクション」は機能性を重視しているが、「洋服」の役割についてはどう考えている?
ドンジュン:洋服の役割は2つあると思います。1つ目は「プロテクション(保護)」、つまり寒さや雨から肌を守ることです。2つ目は文化的な役割で、個人の性格や趣味・嗜好を表現することです。洋服は人間の延長線上にある存在だと考えています。
WWD:カラーはブラック、グレー、ホワイトなどモノトーンが多いが、色に関してのこだわりは?
ドンジュン:僕がデザインを勉強したときはミニマルなものはトレンドで、個人的にもそういうものが好きです。だからブランドロゴもないし、色もモノトーンや優しい色が好きなんです。
WWD:2024年春夏、秋冬のようにシーズンで名はなく、6.0、7.0など「バージョン」として発表している理由は?
ドンジュン:最初に服を作ったときに、自分ではあまり満足ができなくて、もっと上手になりたいなと思ったんです。それは正直今も思っていることですけど。だからシーズンではなく、常にアップデートを目指す「バージョン」という表記にしています。
WWD:「オン」や「オフ-ホワイト」とのコラボに関して、「ポスト アーカイブ ファクション」として、どういうことを心がけた?