現役看護師ボクサーの津端ありさがプロデビュー戦で完勝「世界を目指したい」【ボクシング】
◇11日 ボクシング 女子スーパーライト級4回戦(東京・後楽園ホール) 元アマチュア世界選手権日本代表の津端ありさ(31)=多寿満=が、ポンカモン・トーンプアク(17)=タイ=とプロ初戦を行い、判定3―0で勝利した。初回から鋭いワンツーを軸に積極的に攻め、ジャッジ3者ともフルマークで完勝した。 「緊張して動きが硬くなってしまって。アマチュア時代から同じ階級の選手が少なくて試合の経験が少なくて。その中で1勝できたことは自信につながると思います」 アマチュア時代から看護師ボクサーとして活動し、現在も非常勤の看護師として勤務する。「ボクシングを本気でやっているので正社員としては難しいんですが、これからも看護師としては携わっていきたい」と、二足のわらじを続けるつもりだ。
ジムでは元日本ミドル級王者・大和田正春トレーナーの指導を受ける。俳優として活躍する「浪速のロッキー」赤井英和との激闘などで知られる名選手だ。「大きい舞台を何度も何度も経験されている方。試合中も的確なアドバイスをいただきました」と、津端は目を輝かせた。 女子の中量級は国内の選手層が薄く、スーパーライト級は日本チャンピオンが設定されたこともない。「この階級の第一人者として開拓していって、女子の中量級、重量級もあるんだって、後に続くような後輩ができたらいいなと。もちろん、やるからには大和田トレーナーと一緒に世界を目指したいと思います」。完勝でプロ初戦を飾った津端は将来を見据えていた。
中日スポーツ