<ベビーシッター>子どもを預ける必要がある場合は何に気をつけるべき?
3月中旬、母親がベビーシッターの男性に預けた2児のうち、2歳の男の子が死亡するという悲しい事件が起こりました。事件後、厚生労働省では「ベビーシッターなどを利用するときの留意点」を発表。事前に必ずシッターと面接を行うことや、登録証、保険の確認を行うことなど10項目を注意喚起しています。 仕事をしている親に限らず、突然の病気などで子どもを預ける必要に迫られるケースもあるでしょう。そういう場合、どうしたらいいのか。ネットを利用した「子育てシェア」サービスを行う「AsMama」の代表、甲田恵子さんに、ベビーシッターの派遣会社を利用する際に気を付けたいことを聞きました。
シッター派遣会社を利用する際に気を付けたいこと
(1)その会社がどのような研修を行っているのかを確認する (2)保険に加入しているかを確認する (3)預けるシッターと、必ず事前に親子で面談を行う 「研修の内容や保険加入を確認するのは、その会社がどのようなクオリティを担保しているのか確認するためです。なかには、2時間程度の研修でOKという会社もありますが、それでは十分ではありません。また、シッターさんとは面談を行い、自分たち親子との相性を確認しましょう」と甲田さん。
不安に感じたこと・良かったことは?
実際にベビーシッターを利用したことのある母親たちは、どう感じているのでしょうか。「ママこえ」の協力を得て、ベビーシッターの利用について聞きました(回答者数37人中、利用したことのある人は14人)。 利用した際の金額は、「2時間で2000円~3000円程度」と答えた人が多く、「半日で5000円」などの意見も。「1時間で500円」「600円」という回答もありました。 また、利用した際に「不安に感じたこと」については、「会うまでどんな方かわからず不安だった」「この人で本当に大丈夫か」といった声があり、厚労省や甲田さんが指摘している「事前の面談」がない場合や、あっても不安解消までに至っていない場合があることがわかります。このほか、「事故がないか」「万が一、地震や火災に巻き込まれたらどうするのか不安だった」という声もありました。 しかし、ベビーシッターに頼んだメリットについての回答も多く、「ちょっと体調が悪くても見てもらえる」「友人の結婚式に行くことができました」「安心して仕事ができた」という大人側のメリット以外にも、「子どもがいろんな遊びができて楽しそうだった」「プロフェッショナルな態度で子どもに接する大人の姿を知ることができた」「子どもがよくなついた」など、子どもにとっても良かったという回答もありました。