【22年以来のJ1参戦。清水エスパルスはエレベータークラブから脱せられるか?(2)】権田修一が退団、原輝綺の移籍も、山原は残留。2024年各ポジションの補強はどうなるのか?
2025年シーズンを前に清水エスパルスのJ1復帰シーズンの陣容は固まっていないが、ハッキリしているのは権田修一の退団、北川航也、高橋祐治、沖悠哉、山原怜音、松崎快らの契約更新だ。 ■【画像】「めっちゃシンプル!」J1昇格の清水エスパルスが来季着用の「新ユニフォームデザイン」■ ルーカス・ブラガや原輝綺はすでに退団が発表され、カピシャーバや新外国人FW、小塚和季らの加入はあるものの、基本的なチームのベースは今季と変わらないのではないだろうか。 そこで、各ポジションを見ていくと、まずGKは沖がレギュラーとしてチームを引っ張っていくことになるだろう。ご存じの通り、沖は鹿島アントラーズでプレーしていた2020・2021年は正守護神としてコンスタントに試合に出場。2021年夏の東京五輪代表の有力候補と目されたほどだ。 その後、鹿島で早川友基の台頭によって出番を失い、2023年から清水に赴いたが、潜在能力の高さは折り紙付きだ。権田の退団によって、来季は久しぶりにJ1で継続的にピッチに立つ見通しで、本人も奮起しているはず。彼の失点阻止力が清水の命運を左右すると見ていいだろう。
■強固な守備組織の構築は不可欠なテーマ
守備陣も高橋、山原、吉田豊らがまず残留。サンフレッチェ広島からレンタル移籍中の住吉ジェラニレショーンも完全移籍が発表され、今季の軸は変わらなそうだ。ただ、原の移籍後の右サイドバック(SB)はやや手薄になる。北爪健吾もいい選手だが、原と比べると攻撃のパンチ力が足りない。クラブもさらなる人材確保を考えているだろう。 とにかく昇格クラブが残留しようと思うなら、強固な守備組織の構築は不可欠なテーマ。同じ清水のライバル・ジュビロ磐田が2024年に1年でJ2陥落を余儀なくされたのも、守りが不安定だったからだ。そこはボランチ陣の陣容含めて考えていかなければならない点。今夏、町田ゼルビアからレンタルで加入した宇野禅斗を残せるかどうかも注目点とされていたが、完全移籍での獲得が決定。宇野のようなデュエルに強いボランチが複数いれば、最終ラインの負担も軽くなる。そのあたりをどうしていくのか。来季始動時の編成が楽しみだ。 アタッカー陣も北川、乾貴士、矢島慎也の残留が決まってはいるものの、彼だけに頼っているわけにはいかない。外国人FWの入れ替えはもちろんのこと、今季の成長株である郡司璃来、西原源樹ら若手の成長も強く求められる。
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