石破首相、衆参同日選の可能性に「これはある」…予算案は「修正作業が生ずることはある」
石破首相は28日の読売テレビの番組で、来年夏の参院選の日程に合わせて衆院選を行う衆参同日選の可能性を問われ、「これはある」と言及した。来年の通常国会は参院選に向けて与野党の対決が激化する見通しで、衆院解散の可能性を示唆し、野党をけん制する狙いがありそうだ。
首相は同日選について「やっちゃいけないという決まりはない」と述べた。その上で、内閣不信任決議案の可決、2025年度予算案や重要法案の否決があった場合を例示し、「国民に(選挙で)決めてもらうのが大事だ」と語った。
25年度予算案の修正について「理屈が通ったものであるなら、そういう作業が生ずることはある」との考えも示した。国民民主党が求める「年収103万円の壁」見直しや日本維新の会が求める高校授業料無償化を受け入れる余地を示し、野党の協力を引き出したい意向をにじませたものだ。