「日本製鉄」「デンソー」に秘められた日本株の実力…!2025年を見すえて仕込む「珠玉の30銘柄」を一挙公開する!
「日本製鉄」、「デンソー」、成熟企業の隠された実力
今回は2025年に日本株を制するであろう銘柄を占って行こう。 前編『日本製鉄、デンソー、積水ハウスの株価に上昇の兆候…!2024年の「日本株」を検証して見えた!「成熟」&「キャッシュ・リッチ」が2025年に発揮する「ヤバすぎる威力」』で見てきたように、2024年は、年前半に日経平均株価が史上最高値を更新し、上場企業の収益も過去最高益を記録するなど、良好な市場環境に恵まれた年であった。 【一覧】2025年を見据えて仕込む…渾身の30銘柄はこちら! 「株主還元」や「新規事業投資」など、資本効率化に向けた動きも加速している。しかし、リスクをとる「新規事業投資」の銘柄は、株価の浮き沈みが激しいもの。一方で、成熟したキャッシュ・リッチ企業は、資本効率の要請から「株主還元」へと向かいやすく、それは「安心」にして、「投資妙味」の高い銘柄だといえるだろう。 キーワードは「成熟」と「キャッシュ・リッチ」である。ふたつのキーワードから銘柄を選んでいけば、どうなるか。実は、「日本製鉄」、「デンソー」、「積水ハウス」のような大型銘柄から、隠れた優良企業が浮かび上がるのである。 今回もじっくりと優良銘柄を選定していきたい。
「キャッシュ(現金)」が積みあがる日本企業
具体的な銘柄の選定に入る前に、実際に企業の手元資金は本当に有効活用されてきたのか、そして株主還元強化の余力としての手元資金は実際に増加しているのかについて見てみたい。前掲の設備投資額と研究開発費と同様に、東証の上場銘柄について純資産額を集計してみると、こちらも足元で急増していることが分かる。特に、昨年度の伸びの強さは群を抜いている。 図:東証上場銘柄の過去10年間の純資産額の推移 そして、この純資産額と、前述の設備投資額、研究開発費について、10年前を1として伸び率を比較すると、設備投資額と研究開発費は前期時点でほぼ同程度の成長率となっている一方で、純資産の伸びだけが突出して強くなっていることが分かる。 図:東証上場銘柄の過去10年間の純資産額、設備投資額、研究開発費の伸び率比較 出所:QUICK つまり、これが現在の日本株市場の「成熟度合い」を端的に表している。事業投資の拡大自体は一応継続しているものの、それ以上に使いきれない現金が資産として積み上がっているのが今の日本の現状だ。 無論、すべての企業がこのような成熟状態にあるわけではないが、全体を集計すると、数字としてその傾向が年々強まっていることに疑いの余地はない。 言い換えれば、大規模な事業投資を必要とせずに遊休資金を抱えた企業が多く存在していることになるため、それを個々に判別できれば、期先の還元強化ポテンシャルの高い銘柄を抽出することが可能となるだろう。 具体的な銘柄の選定についてだが、方法はシンプルだ。
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