【実録】ゆうちょで通帳記帳したら、身に覚えのない「数十万円」の入金と出金が! これって「不正利用」じゃないの? 理由を解説
通帳に記帳したとき、予想外に大きい金額の入金・出金を見つけたら驚いてしまいますよね。摘要欄に使途の記載がなければなおさらです。 本記事では、ゆうちょ銀行の「合算」を初めて見て驚いてしまった筆者の体験談と、「合算」の条件などを解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
未記帳の30行分は「合算」される
2024年某日、筆者はゆうちょ銀行のATMで久しぶりに記帳をしました。普段は1ヶ月ごとに記帳しますが、この日はたまたま約3ヶ月ぶりの記帳でした。すると「お預り金額」「お支払金額」がそれぞれ数十万円という不明な行を見つけたのです。 高額の取引に覚えのなかった筆者は驚き、窓口で聞いたところ「未記帳分が合算されました」と言われました。確かに行には「合算」の文字が載っています。「合算」された期間の明細を確認してみたところ、以下の内容でした。 【入金】 ・給与 ・送金 【出金】 ・保育料 ・税金の引き落とし ・クレジットカードの支払い 実際の明細を見れば、不正利用を疑う余地はなく、普段通りの取引ばかりでした。
「合算」の内容確認方法
「合算」されてしまった未記帳分の内容を確認する方法は3つあります。 (1)窓口で明細を発行する (2)ゆうちょダイレクト+(プラス) (3)ゆうちょ通帳アプリ 窓口で発行する明細は「通帳未記入金内訳書」といって、ゆうちょ銀行の通帳と本人確認書類があれば提供されます。合算日から1年以内の内訳書発行は無料です。 それ以前の明細は、窓口なら10年前までさかのぼれますが、手数料が通帳1冊につき1100円(税込)かかります(2024年現在)。 スマホなら「ゆうちょ通帳アプリ」、パソコンなら「ゆうちょダイレクト」で、明細が確認可能です(サービス登録時点からの明細が対象)。
金融機関は「無通帳」の流れにある
株式会社ゆうちょ銀行によると、未記帳が30行溜まったら「合算」される仕様に変更されたそうです。 ゆうちょ銀行では、以前から会社内外でペーパーレス化を進めていました。これまでの「ゆうちょダイレクト」に代わって、「無通帳」型総合口座「ゆうちょダイレクト+(プラス)」を発表したのは2016年のことです。 「無通帳」のサービスを提供するのは、株式会社ゆうちょ銀行だけではありません。三大メガバンクと呼ばれるみずほ銀行・三井住友銀行・三菱UFJ銀行では、新たに口座を開設する人にインターネット通帳を推奨し、紙の通帳には発行手数料を設けています。 「無通帳口座」はメガバンク以外の金融機関にも広がっており、紙資源を削減するのが潮流です。