【日本S・吉見一起の目】ソフトバンク、柳田の打席に感じた得点力の源… つなぎの意識がないとできない
【吉見一起の目】◇27日 SMBC 日本シリーズ2024第2戦 DeNA3―6ソフトバンク(横浜) ◆山川穂高、自虐?「男前」と「男後」【写真】 ソフトバンクの得点力の源を感じたのが2回の柳田の打席だ。2点リードの2死二塁の場面。DeNAの先発・大貫は次の周東とてんびんを掛けて、四球OKという作戦だったと思う。これは柳田も察知していたと思う。 強引にいくことなく、しっかりと見極め2ボールに。ここから3球目のスプリットにスイングをかけるも空振り。これでカウントは2ボール1ストライク。こうなると打者は「やはり勝負かも」と思って決めにいこうとなってもおかしくない。それでもしっかりと4、5球目を見逃し、四球で出塁した。つなぎの意識がないとできないこと。この回は無得点に終わったが、こういう出塁ができるからこそチームの得点力が増すのだと改めて感じさせられた。 先発のモイネロもさすがの投球だった。打者のインコースに投げられる度胸がある上、その精度がよかった。横浜スタジアムという狭い球場ではより内角を強く投げきれるかが求められる。抑えるべくして抑えていた。 来月の「ラグザス presents 第3回 プレミア12」で対戦する可能性もある。野球日本代表「侍ジャパン」の投手コーチという視点でも見てしまったが、強敵になることは間違いない。直球とカーブはもちろんチェンジアップ、スライダーも素晴らしい。パ・リーグで対戦経験が豊富な選手と情報を共有しながら戦っていかないといけないと改めて感じた。(本紙評論家)
中日スポーツ