5年連続トップ!さいたま市の英語力 伝説の教育長が説く、子どもに「世界基準の英語力」を身につけさせる具体的方法
世界基準の英語力に必須の「知的好奇心」を育むために
世界基準の英語力に必須なのは、「幼いときから、知的好奇心を育むことです」と細田氏は力説する。 「あなたは何がしたいのか、どう思うのか、幼いときからの言葉がけが、~~したいという内側から溢れてくるパッションを育てます。今は待てない親が多いので、親が先回りして~~したいんだわ、と察して用意してしまいがちです。そこを待って、自分の思いを言語化できるようにしましょう。そして、子どもの疑問に親は真剣に向き合って、一緒に調べましょう。世界は常に変わり続けています。世界で起こっていることに関心を持つよう、うまく働きかけましょう」 親の言葉かけや態度が、世界の課題を解決したいという意欲につながるという。世界の人々とわかり合い、世界の課題を解決しようとする、世界基準の英語力、あなたの家庭でも育める可能性に満ちているのだ。 細田眞由美(ほそだ・まゆみ) 埼玉県立高校の英語教諭、教育委員会、校長などを経て、2017年から6年間さいたま市教育長を務める。文部科学省中央教育審議会初等中等教育分科会臨時委員、経済産業省産業構造審議会教育イノベーション小委員会委員、日本ユネスコ国内委員会委員などを歴任。東京大学公共政策大学院講師、兵庫教育大学客員教授、うらわ美術館館長。著書に『世界基準の英語力――全国トップクラスのさいたま市の教育は何が違うのか』(時事通信社)。 小山美香(こやま・みか) 大学時代からフリーライターに。大学卒業後は「サンデー毎日」(毎日新聞出版)の編集記者を経て、フリーランスに転身。中学受験情報サイトでのべ160校以上の私立中学校高等学校を取材したほか、現在は不登校や通信制高校、子ども食堂など、子どもをめぐる事象について取材・執筆。著書に『中学受験をして本当によかったのか? ~10年後に後悔しない親の心得』(実務教育出版)がある。 デイリー新潮編集部
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