これぞ野獣タイソン流!強烈ビンタでジェイク・ポールに気合「話は終わった」
プロボクシング元統一ヘビー級王者マイク・タイソン(58=米国)が強烈な平手打ちで対戦相手に気合を入れた。15日(日本時間16日)、米テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで、人気ユーチューバーでプロボクサーのジェイク・ポール(27=米国)とヘビー級2分8回(グローブは14オンス、公式戦扱い)で激突する。14日には同地で前日計量に臨み、タイソンは228・4ポンド(約103・60キロ)でクリア。ポールはキャリア最重量となる227・2ポンド(約103・05キロ)でパスした 【写真】平手打ちを浴びせたマイク・タイソン フェースオフ(にらみ合い)で両者が接近。ちゃめっ気いっぱいに前転して眼前に立ったポールに対し、タイソンは容赦なく素早い強烈なビンタを浴びせた。両陣営と警備員が即座に介入。2人は引き離されたものの、乱闘寸前の事態となった。高級ブランドのヴェルサーチのブリーフ姿で計量クリアしていたタイソンは「話は終わった」とだけ言い、戦闘モードに入っていた。 対するポールはビンタで気合が入ったのか、両拳を握りしめながら絶叫。ポールは「自分は何も感じない。タイソンは怒っているね。怒った小さな妖精だ。タイソンは軽めの平手打ちだろうと思っただろうが、明日はお前をぶったたきのめすことになる」と自信の表情を浮かべた。 当初は7月20日に同じ会場で同カードが予定されていたが、タイソンが5月下旬に米マイアミからロサンゼルスに移動する航空機内で体調不良を訴え、緊急医療措置を受けたために延期されていた。20年11月、元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.とのエキシビションマッチ以来、約4年ぶりのリング。公式戦扱いになるため、タイソンにとって引退試合となった05年6月のケビン・マクブライド(米国)戦以来、約19年ぶりの本格的な試合となる。