東京・湯島に「ベトナム系の店が急増」商店会会長が語る“夜の歓楽街事情”
東京・湯島の歓楽街で、無許可でガールズバーで接待を行ったとして、先月21日までに、警視庁が店舗経営者のベトナム国籍女性、ズオン・ティ・ミン・ホン容疑者(28)ら17人を逮捕したと発表したことは、日刊ゲンダイ10月23日付でも報じたが、ここ数年、湯島ではベトナム人絡みの事件が目立っている。 【写真】ヤフオクで3884万円!新宿タワマン“メッタ刺し”容疑者が1000万円で手放したバイク「ホンダNR」は超レア ■「ここ数年でベトナム系の店が急増した」 2022年には湯島のクラブで仲間らとともに、合成麻薬MDMAを服用後に錯乱。口におしぼりを詰め込まれたベトナム人女性が死亡するといった事件も起きている。これらの事件が物語るかのように「湯島では数年前から、ある種のベトナム人コミュニティーが形成されつつあります」と湯島白梅商店会会長の中村充氏が街の移り変わりについて説明する。 「数年前にもベトナム人同士の引き抜き絡みの殺人事件があり、そのときは商店街の防犯カメラを警察に提供するなど捜査協力も行いました。湯島はもともと料亭があり、芸者衆が大勢いた花街でしたが、(料亭の)土地所有者が土地を売却。跡地にスナックビルなどが立つようになったんです」 そうしたスナックビルで働いていた女性は当初は韓国系が多く、その後、「中国、フィリピン、ロシアなど、いつの間にか多国籍の女性が集まるようになった」と中村会長が続ける。 「ですが、コロナ禍前後から、街でベトナム料理屋の看板などを見かけるようになり、ベトナム人女性らが働く店も増えてきました。コミュニティーが出来上がっていて、そうしたコミュニティー同士でいざこざも起きています。今のところ地元の日本人に被害はありませんが、商店会では町会、警察などとともに、月に2、3回環境浄化パトロールも行っています」 在日ベトナム人の数は23年末現在で約56万人と中国人に次いで多く、その数に比例するかのようにベトナム人絡みの犯罪も増加している。中村会長は「(警察とも協力しながら)普通の人が飲食しやすい街にしたい」と話している。