課長補佐級職員が預金を着服、懲戒免職 岡山県津山市、係長級職員は停職6カ月
岡山県津山市は15日、市が事務局の団体や自身が役員をしているスポーツ団体から預金を着服するなどしたとして、地域振興部の50代の課長補佐級男性職員を懲戒免職、農林部の40代の係長級男性職員を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。 市によると、課長補佐級の職員は2023年5月~24年5月、イベント実行委と住民団体の預金2口座から計8回、現金計104万円を引き出し着服。係長級男性は23年6月~24年4月、スポーツ団体の預金口座から現金を計11回引き出したり、会員の預かり金を入金しなかったりして計68万7174円を私的流用した。2人とも生活費に充てたという。 課長補佐級職員の不正は8月に同僚が使途不明な取引履歴に気付き、係長級男性の着服は5月に関係者が指摘した。係長級男性は、津山署が団体から被害届を受けて捜査し、業務上横領容疑で書類送検したが、不起訴処分となった。2人は全額を返済しており、市は刑事告発しない方針。 市は監督責任を問い、上司ら6人を減給などの処分にした。谷口圭三市長は「極めて遺憾。再発防止に取り組む」とコメントした。