国道2号西広島バイパス高架延伸で相談窓口 国と広島市 2025年1月中旬着工、住民から騒音や振動に懸念の声
広島市中心部の国道2号西広島バイパス高架延伸事業で、国土交通省広島国道事務所と市は23日、相談窓口を中区富士見町に設けた。2025年1月中旬の着工を前に今月20日まで開いた住民説明会では、事業への不安の声も上がっており、引き続き理解を求める。 【地図とイメージ図】西広島バイパス高架延伸 相談窓口は大和興産富士見町ビル4階にあり、広島国道事務所と市の担当者2人が常駐する。延伸後の高架の縮尺模型も展示している。 18~20日に3回あった説明会には延べ102人が出席。工事や延伸後の騒音や振動を懸念する声が相次いだ。「人口減の中、多額の税金をつぎ込む方針に反感がある」との意見もあった。広島国道事務所の担当者は延伸区間を通る大型車の76%が高架を通るため、騒音と振動は現状より減る予測を示した。混雑解消の効果も説明した。 広島国道事務所は延伸区間の事業費を19年度に446億円と試算している。ただ、その後も資材費や人件費が高騰しており「コスト縮減の方法を含めて、事業費を精査中」としている。 計画では、西広島バイパスの高架を西区観音本町から中区平野町まで2・3キロ延伸する。25年1月中旬に着工し、6月までの夜間に観音本町から中区住吉町までの約1キロで中央分離帯を撤去する。その後、昼間も交通規制をしながら高架の基礎工事に移る。
中国新聞社