巨人・阿部監督 大谷と真っ向勝負だ!ヤングG投に指令「どんだけ打たれてもいいから」
ハワイ優勝旅行中の巨人・阿部慎之助監督(45)が12日(日本時間13日)、来年3月15日のドジャースとのオープン戦(東京ドーム)に向けて大谷翔平投手(30)と対戦する投手陣に真っ向勝負指令を出した。史上初の「50―50(54本塁打、59盗塁)」を達成したスーパースター相手に逃げずに投げ込み、糧とすることを求めた。 日本が誇る世界最高のバッターが、巨人投手陣を相手に東京ドームの打席に立つ。3カ月後に想像を膨らませた阿部監督は「どんだけ打たれてもいいから、チャレンジしていけ」とハッパをかけた。 前人未到の「50―50(54本塁打、59盗塁)」を達成し、満票で2年連続3度目のMVPを獲得したスーパースターとの対決。登板する投手について「試合の巡り合わせだから分からない」と前置きした上で、「多分、若い選手になるとは思うけれど、いい経験。こんな試合できないよ」と優勝旅行先のハワイの日差しを浴びながら熱く語った。 ドジャースとのオープン戦は開幕約2週間前の土曜日の3月15日。昨春のWBCで共闘した戸郷や山崎伊ら開幕投手候補が登板する可能性もある。他にも今季8勝を挙げて侍ジャパンでも活躍した井上や、現在プエルトリコのウインターリーグに参戦中の昨秋ドラフト1位・西舘、優勝旅行には参加せず既に来季に向けて始動している堀田ら、伸びしろある多くの若手にとってもこれ以上ない機会だ。 指揮官自身も「夢のような話。凄い」と興奮気味に語る、今季ワールドシリーズを制覇したスター軍団の来日。大谷以外にも、ワールドシリーズで4戦連発を放ちMVPに輝いたフリーマン、18年MVPのベッツのMVPトリオら、世界のトッププレーヤーがズラリとそろう。「いい選手を見られるのも勉強になる」と試合前の練習や試合に臨む姿勢、それら全てが若手中心の現在のチームにとっては最高の教材となる。 大谷が「50―50」を達成したシーズン終盤に、阿部監督は「今日、貸してくれないかな。あと10試合。20億円ぐらいかかるか。日本の野球だと全部歩かされちゃうな」と冗談交じりに祝福していた。冗談みたいな存在となった大谷に正面からぶつかり、結果よりもそこで得られる経験と成長を強く求めた。