パラグアイで当局が麻薬を押収…上院議員「サッカー南米カップ戦の決勝で捌かれる予定だった」
パラグアイ国家麻薬取締事務局(SENAD)が21日、同国首都アスンシオンでコカインを含む麻薬6.3kg、銃器などを押収。麻薬については、サッカースタジアムの観客席で試合中に捌かれる予定のものだったという。 SENADは21日、表題の通り、首都で大量の麻薬を押収したと発表。治安部隊が協力のもと、アスンシオンの民家4軒を一斉襲撃し、いわゆる“ギャング”の構成員5人を逮捕したそうだ。 これを受け、パラグアイ当局の治安対策部門に従事したこともあるジャリル・ラシッド上院議員が、情報をアップデート。 「事前の諜報活動により判明していたのは、これらの麻薬は23日、サッカー南米カップ戦のファイナルで捌かれる予定だった」 23日、アスンシオンではコパ・スダメリカーナ決勝戦「クルゼイロ(ブラジル)vsラシン(アルゼンチン)」が開催予定。 当日はブラジルとアルゼンチン、両国から計6万人がアスンシオン入りすると見込まれており、ギャングとしては、サッカーファンが大挙する今回を絶好の“商機”と捉えていたようだ。 SENADは「これほどの量の麻薬を1回で押収することはそうそうない。当該ギャングはよく組織された大規模集団だったということだ。SENADはアスンシオンの麻薬取引界隈に過去5年で最大の打撃を与えた」と成果を強調した。 その一方、名門対決のクルゼイロvsラシンに向けては、異例の警戒体制も。試合当日は国家警察から7000人が投入され、スタジアム周辺を重点的に警備するという。
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