【オリックス】育成ドラ1今坂幸暉が仮契約「ショートで試合に出たい」1年目から支配下目指す
夢はでっかく、江夏さん!? オリックス育成ドラフト1位の大院大高・今坂幸暉内野手(18)が17日、大阪市内で支度金300万円、年俸240万円で仮契約を結んだ。 履正社、大阪桐蔭を撃破した春の大阪制覇で注目された走攻守兼ね備えた遊撃手。「1年目から支配下を目指します」と決意を新たにした。 モチベーションは高い。同校の大先輩に206勝193セーブを挙げた球界のレジェンド、江夏豊氏(76)がいる。後輩にとって目指すべき大きな背中。「江夏さんは、大阪学院高校で一番有名な方。並べるような、追い越せるような選手になっていければ」と歴史を塗り替える活躍を狙う。 遊撃には侍ジャパンの紅林や昨年のドラフト1位・横山聖ら強力なライバルがひしめくが、「ショートで試合に出たいと思っています」ときっぱり。牧田編成部副部長が「彼にしかできないパフォーマンス、視野の広さや試合展開を変えるような言葉を発することができる」と認める才能が武器になる。まずは支配下を勝ち取り、目標に掲げたトリプルスリー、侍ジャパン入りを果たせば、レジェンド左腕が歩いた道が見えてくる。【堀まどか】 ○…山口・下関市に住む父幸生さん(48)、母みゆきさん(47)が仮契約に同席し、活躍を願った。オリックスの今坂として最初に書いたサイン色紙には「親孝行」の文字。「野球をできる環境を整えてくれて、山口から大阪まで応援にも来てくれた」と感謝した息子を、幸生さんは「1年目から活躍できる選手に育ってほしいです」と激励した。 ◆今坂幸暉(いまさか・ともき)2006年(平18)10月19日生まれ、山口県出身。安岡小2年で硬式野球を始め、安岡中では苅田(かんだ)ボーイズに所属。大院大高では1年夏からベンチ入りし、2年秋から主将に。3年となった今春は同校初の春の大阪大会優勝の立役者に。目標はレッドソックス吉田正尚。178センチ、82キロ。右投げ左打ち。